第97回
気持ち伝わる暑中見舞いの書き方
そろそろ、暑中見舞い状などの準備を始める方も多いと思います。
暑中見舞い状といえば、
葉書に「暑中お見舞い申し上げます」と書きます。
本来の暑中見舞い状の意味は、
暑い季節に相手の心身の様子を伺うためのもの。
すべては、相手中心の内容であるはずなのです。
しかし、近年ではお決まりの
「暑中お見舞い申し上げます」の言葉に続いて、
「酷暑が続いておりますが、、、」など、
その言葉や文字から
明らかに“暑い”ことを連想させる文面で葉書が届きます。
そのような文例がマナー本にも書いてあるからです。
しかし、私は果たしてこれは
真に相手を思いやる暑中見舞いであるのか?
と疑問をもっています。
そこで、私は常々気を配っていることは、
まず、冒頭の「暑中お見舞い申し上げます」という文面。
こちら、特に目上の方には
「お見舞い」という言葉は使用しませんので、
「暑中伺い申し上げます」とします。
さらに、この葉書を受け取った人が
少しでも涼しさを感じてくれるような文章を自分で考えます。
たとえば、
◆花火のように色とりどりのかき氷が美味しい季節になりました
◆浴衣で夕涼みをするのが心地よい今日この頃
◆朝顔の花びらに朝露が輝く姿は、
一日を清々しく爽やかにさせてくれます
◆打ち水で路面も心も気持ちよく落ち着く季節です
などです。
受け取った人の表情が想像できますね。
言葉から様々なイメージを人は連想できます。
お決まりのマニュアルな言葉ではなく、
「何のために暑中見舞い状を出すのか?」
「なぜ、お中元を贈るのか?」あなたの相手に対する気持ちを、
言葉という形で、あなたの言葉で表現すると、
あなたの気持ちはきっと相手に伝わります。
それが相手のハッピー、笑顔に繋がるとしたら。。。
これは、ビジネスでも同様。
人と同じことはしない、というのが、私の『一流論』です。
気持ちから発生するオリジナル性は、
きっとあなたとあなたの会社にプラスをもたらすことでしょう。 |