礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第98回
マナーある暑中見舞いを送りましょう

来週は7月になりますね。
6月最後の週末。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は前回もお伝えいたしました
暑中見舞い状の書き方をまとめてみましょう。

本来、暑中見舞い状は、暑い日が続く中、
相手の方の健康を思いやるためにその気持ちを文字で表し、
ハガキという形でお送りするものです。

それが最近では、
近況報告のような内容も書くようになりましたが、
あくまでも、最初は相手を思いやる、
相手を重んじることに尽きる心・気持ちから
スタートした慣習です。

暑中見舞い状で気をつける点は次のとおりです。


1. 目上の人に「暑中お見舞い申し上げます」はNG
 「見舞い」という言葉は目上から目下に対する言葉ですので、
 目上の方に送る場合は「暑中伺い申し上げます」が
 正しい書き方です。

2. 送る時期
 7月中旬から立秋(8月7日ころ)までに送るとされています。
 やむを得ない諸事情によって、
 それ以降に送る場合は8月末までに
 「残暑お見舞い」「残暑お伺い」として送ります。

3. 頭語や結語は不要

 「暑中お見舞い申し上げます」という言葉が
 頭語、結語の役割なので不要

4.涼しいイメージを演出できる言葉選び
 マニュアルとおりの言葉、たとえば「酷暑」「猛暑」など、
 文字を見て読んだときに「暑い」と感じさせる言葉を
 多用しない配慮がマナー人の心得です。

具体的な文面は前号参照

このように、季節の花や食べ物を例に書き、
ハガキを受け取った人がそれを連想して
涼しさを感じる言葉を書いて差し上げることが、
決まりきった言葉
(炎暑、猛暑、酷暑など言葉を聞いた、見ただけで
さらに暑さを感じさせる)を超えた
ワンランク上の相手を思いやる
本来の目的に沿った真のマナーある暑中見舞い状となります。

5.日付け
 平成二十一年 七月 盛夏
とかきます。

七月は、文月。
稲穂が穂を含みつつある『含み月』から
ふづきとなったとも言われています。

マナーを知識や教養のひとつとして、
皆さまがますます穂を含み、実りある人生、
お仕事へ向かって日々、邁進なさることを
心より祈念いたしております。

良い週末をお過ごし下さいませ。


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2009年6月27日(土)

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