|  第107回「恩」と「お詫び」のこころ
 あなたには、今までの人生において“恩人”がいますか? 思い返せば、私には多くの“恩人”といえる人が存在していることに気づきました。
 人は、日々の忙しさの中で、いろんなことを忘れてしまいますが、何かに書き留めておいたり、
 いただいたお手紙を読み返したりすると、
 今の生活において忘れていたことが多々あり、
 それは大変恥ずかしくなるものです。
 昔の資料などを見直してみると、現在はおつきあいがない人にでも、
 こんなにもお世話になっていたのか、
 という自分自身との対面に、さまざまな想いが巡ります。
 だからこそ、やはり『万物に感謝』なのです。 感謝をする前に、お詫びをしなければいけない人もきっといることでしょう。
 でも、今となっては時間も経ちすぎていたり、
 連絡がとれない人もいるでしょう。
 そんなときは、ひとり、静かな場所で心を落ち着かせて、心の中でその人に対して謝ります。
 その謝罪は相手には届かないかもしれませんが、
 あなたの中で一つの区切りがつき、
 次のステップへと進んでいけます。
 関東ではお盆の一週間でしたが、ご先祖様を含め、常に私たちは、
 人様に対してお詫びや感謝の気持ちに気づき、
 それを伝えることはとても大切なことです。
 SorryとThank youという言葉だけで、私たちは生きていけるといっても過言ではありません。
 自然環境が叫ばれている中、
 私たちのストレスの根源となる人間環境にストレスがなくなれば、
 自然と自然に対しても
 優しくなれる私たちが存在するのではないでしょうか?
 だからこそ、すべての問題の解決にマナーは必須なのです。
 |