礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第120回
人員削減のご時勢の中、求められる人財とは?

この不況下において、
企業内では人員削減のモードが色濃くなってまいりました。

私が英国の生活から帰国して7年経ちました。
この7年の間、私には数名の秘書がおりました。

事情あって退職した元秘書のAさん。
彼女は今、派遣社員として某企業にて勤務しています。
彼女とは退社後も、親しくさせていただいております。
彼女いわく、彼女の会社においても、人員削減のため、
今まで以上に、ひとりのスタッフが抱える業務が増えたそうです。

そんな中、
「Aさんがいなくなったら困るからね。
しっかりとがんばって欲しい」といわれたそうです。
このご時勢の中、会社から求められる人財として、
派遣社員という立場で活躍しているAさん。
それは、もともとのAさんのお人柄に尽きるというものですが、
元秘書がこのように社会において認められ、
求められていることを、大変嬉しく誇らしく思いました。

Aさんは、専門学校をご卒業なさり、
接客業を中心にお仕事をしていました。
そして「私は、事務を行ったことはありません。
ましてや秘書など。。。」とおっしゃったのですが、
私は「この人だ!」と思い、
私の秘書として24時間365日、
共に一緒に仕事をさせていただきました。

もともと、人様に対する気持ちや心のあるAさんでした。
しかし、どんなに気持ちがあっても、
それをどのような言葉やカタチで表現をすれば良いかを
知らなければ、その気持ちは相手に伝わりません。

私は彼女に人様に対する気持ちをビジネスシーンにおいて、
どのような表現をすれば良いのか?を徹底的に伝えました。
私の知らないところで、
彼女は幾度となく涙を流したことでしょう。

結果、彼女は見事に私の求める
『西出博子の秘書』として成長してくださり、
人々から高い評価をもらえる人財となりました。

今回のお話、次回にも続きます。


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2009年8月25日(火)

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