礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第124回
上司に公の場で"タメ口"

先日、某有名大手企業に伺いました。
40代半ばの男性上司に30代前半の女性社員との打ち合わせ。
弊社は、私の他にスタッフ1名。
私たちは初対面ではありません。 
すでに共に仕事をしている仲間です。

しかし、私はどうしても首をかしげてしまったのです。
その場にいる4名のうち、一番若い方は30代前半の女性。
その女性は、上司に対して敬語を使いません。
もっというならば、“タメ口”です。

それを良しとしているのか、許している職場なんだろうな、
という印象を受けました。
ここまでは、まだ私も理解できます。
しかし、次の点において私には不快に感じたのです。

私が不快に感じた理由は2つ。

ひとつ目は、取引先(社外)の人がいる前で、
平然と普段通りに上司とため口で話をする態度。

ふたつ目は、それに対して注意をしない会社の風土。

もちろん、このような光景を
不快に思わない人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やはり、マナー・礼儀をわきまえている人は、
普段ため口で話をしている上司であっても、
社外の人の前では、
きちんと上司に敬意を表した応対をすべきです。

そして、さらにこの女性は、弊社スタッフに対しても、
一線をひかない話し方や態度をとりました。

仕事の現場はあくまでも根底が仕事の場です。
どんなに担当者と気心しれて
良いコミュニケーションをとっていても、
やはり『礼儀』を忘れては、
そこにその人やその会社の品性を感じさせません。

このように、ひとつ気になる点がでてくると、
人間はその他も気にします。
そして、それまでは気にしていなかった
髪型や服装にも目がいきます。

私は自分で嫌な性格だなぁ、、、と思いながらも、
その女性の髪型や服装に目がいきました。
すると、だらしない人だ、
という総合評価になってしまったのです。

このマイナスな評価は「一緒に仕事をしたくないな」
という感情へと発展します。

人とのコミュニケーションは、
常にカチカチのお堅い対応が良いとは言いません。

しかし、決して忘れてはならない大切なことは、
相手やその場の空気に応じたマナーある臨機応変な対応力。
『節度』をもつことです。

だからこそ、邱先生の教えにもあるとおり、
礼儀正しい人は出世するのです。


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2009年9月3日(木)

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