礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第126回
秋の気配を感じる季節です

9月5日、満月の日に、
産経新聞朝刊に『心・精神を伝えるマナー講師』として、
半ページもの大スペースで紹介されました。(※1

NHKドラマ『白洲次郎』のマナー指導の話も紹介されました。
何をもって“マナー”“礼儀”というのかを
わかりやすく伝えて下さっています。
ぜひ、ご一読下さると幸いです。

さて、本日は二十四節気で白露(はくろ)といいます。
白露とは、野の草に露が宿り始める頃をさします。
いよいよ、本格的に秋の気配を感じる季節です。

先週9月5日は満月でした。
私は満月の日には、必ずその月明かり(満月パワー)を
浴びるようにしています。
秋のお月様は大変美しいことから、十五夜などがあります。
私は昨年に続いて、
今年も秋の満月を伊豆の海で鑑賞しました。(※2
翌6日は河口湖にて、山から昇ってくる赤いお月様と対面。
感動の一瞬でした。
10月は4日が満月です。
来月も美しいお月様と対面したいと思います。

さて、9月9日は、5節句のひとつ。『重陽の節句』です。
奇数を縁起の良い数字(陽数)とする中国では、
その奇数の一番大きな9が重なるこの9月9日を『重陽』とよび、
山に登り、菊花酒を酌み交わし、無病息災を願いました。

菊花酒とは、菊花を漬け込んで、薬効を抽出したお酒のこと。
酒は、疲労回復や食欲増進などの効果があることから、
不老長寿の薬酒ともいわれています。

そこで、重陽の節句は、別名、菊の節句とも呼ばれています。
日本では、天武天皇の頃に伝わり、
平安時代には宮中行事として菊花酒をのみ、
長寿を祈る『観菊会』が盛んになり、
江戸時代に五節句のひとつとなりました。

また、農民は収穫の時期と合わせて
栗ごはんを炊いて祝ったりしました。
そこで、別名『栗の節句』とも言われます。
現在でも、菊の品評会や収穫祭などが全国で催されます。
重陽の節句は大変尊ばれていたため、
『九日』に『お』をつけて、『おくんち』と呼んでいたため、
重陽の節句をおくんちとも呼びます。

秋は自然と触れ合う文化的な行事がたくさんあります。
皆さんもぜひ、自然を感じ、そこから真のマナー、
礼儀を体感なさってみてはいかがでしょうか?
明日の重陽の節句。
栗ごはんを炊いて、菊花酒を飲みたいと思います。


※1 http://sankei.jp.msn.com/

※2 http://www.withltd.com/tdiary/


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2009年9月8日(火)

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