礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第127回
仕事の"打ち切り"を伝える時は

昨日の重陽の節句はいかがお過ごしになりましたか?

私は栗ごはんを炊いて、
日本酒の上に菊の花びらを浮かせて
青森の“じょっぱり”を美味しく頂戴しました。

さて、現在、企業においてさまざまな予算の見直しが行われ、
10月からの体制が新しくなる企業も少なくありません。

今まで継続していた仕事がある日、突然なくなる。。。
通達される側にとっては痛い話しです。

一方で、それを伝えなければならない担当者も
会社の方針に従うしかなく、辛い想いをなさることでしょう。

このような時期だからこそ、大切なこと。
それは、やはり“礼儀”です。

仕事の打ち切りを伝える側は、
その分の収入がなくなる相手の気持ちを察し、
申し訳ないという気持ちをもって、
どれだけ相手に伝えることができるのか?

また、仕事を打ち切られた側は、
「勝手だ!」と文句のひとつでもいいたいところを、
「ご事業は重々承知しております。
今まで本当にありがとうございました。
また何かございましたら、何なりとお申し出下さいませ」と、
心からの感謝の気持ちを伝えることができるのか?
これらすべてにマナー力は影響します。

取引を打ち切られ、収入の見通しが立たなくなった人。
そうなった会社。
このようなときは、焦らないことです。
まずは、その状況を冷静に受け止めましょう。

その上で、そのときの気持ちを正直に伝えるのも善し。
正直に伝えたいけど、
ここはグッとこらえて感謝の気持ちのみを伝えるのも善し。

人は崖っぷちに立たされたときに、
その人の本性が表れるといいます。
崖っぷちに立たされても顔は微笑み、
相手の幸せを一番に願えるかどうか?
それが出来たとしたら、あなたは間違いなく、
いつの日か必ず天からのギフトが贈られるはずです。

本日も一日、お互いにがんばりましょう。


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2009年9月10日(木)

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