礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第134回
思いが一方通行にならない様に

前回、前々回と、相手を不快にさせず、
互いにハッピーになる
マナーあるコミュニケーションの会話術をお伝えいたしました。

コミュニケーションといえば、
そこに必ず相手が存在します。
現代では、その手段が多様化されているために、
便利になったものもありますが、
それ故に、トラブルも発生する世の中でもあります。

コミュニケーションの始まりは、
『自分対自然』であったり、
『自分対神』であったのかもしれません。

そこから、『自分対相手』という
人間同士の面と向かってのコミュニケーションが発生し、
面と面を会わせなくてもコミュニケーションがとれるように、
手紙、電話、FAX、E-MAIL、ブログ、、、など、
時代とともに、コミュニケーションがとれる場が
多く存在するようになりました。

これらのコミュニケーションにおいて、
欠くことのできないのが『言葉』です。
『言葉』はどんなに丁寧な美しい敬語を用いても、
そこに相手の立場にたった愛(マナー)ある言葉がないと、
あなたの印象はマイナスへとなります。

マナーあるコミュニケーションの基本で注意すべきことは
一方通行にならないこと』です。

“夜中に書いた感情的なラブレターを翌朝読んで赤面した”
というエピソードが多々あるように、
自分の感情の赴くままに、
それを相手に伝えても相手には何も伝わりません。
伝わるどころか、かえってあなたの評価が下がり、
あなたが損をしてしまいます。
これは、仕事でもプライベートでも同様です。

言葉ではどんなに「感謝しています」とか
「愛しています」と言われたり書かれても、
その言葉の真意は、その人の文面から解読できます。

真に感謝しているのか?真に愛しているのか?
相手の立場にたたない
自分勝手で一方的な感情を押し付けた文面は
マナー(=愛)のないコミュニケーションとなり、
相手を不快にさせたり、怒らせたりして、
残念ながら互いの関係は壊れてしまいます。

相手の立場にたち、思いやりのあるコミュニケーションをとれば、
相手はあなたの要望を受け入れてくれます。
先手で相手を思い、相手の立場にたてるのかどうか?
それとも、自分の要望だけを
相手に押し付ける自己中心のコミュニケーションをとるのか?

だから、マナーはその人の生き様を表すもの
なのです。


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2009年9月29日(火)

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