礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第135回
「婚活」をする前の心構え

10月。
神無月(かんなづき)になりました。

10月には、全国の神々が会議をするために
出雲大社に集まるため、
出雲以外の神社に神がいなくなることから
『神無月』の名がついたといわれています。

一方、出雲ではこの月を『神在月』(かみありづき)と呼びます。
異称は、「神去月」『初霜月』などとも呼ばれます。

出雲大社で会議が行われる理由は、
次の神話からなっています。

父神である大国主神(おおくにぬしのかみ)は、
自分の子どもたちを各地において地域を管理させていました。
子どもたちは、年に一度、出雲に戻って、
父である大国主神にその年の報告と
来年の相談をしていました。

後に、大国主神系以外の神様たちも
一緒に出雲に来るようになったということです。

この会議では、人々のことも話し合われ、
誰と誰を結婚させるか、
ということも打ち合わせしたといわれており、
従って、出雲大社は縁結びの神様としても信仰されています。

さて、『婚活』という言葉が一日に数回、
目にしたり耳から聞こえたりします。
私もマナーサロンでは『婚活』に役立つ
マナーコミュニケーションの講座を行っています。

『婚活』をするときに、もっとも重要な点こそが、
相手の立場にたつマナー力があるかどうかに尽きる
と私は思います。

結婚という男女二人の生活には、
そこに互いが相手を思いやる真の愛(=マナー)がなければ、
結婚生活、同棲生活など、
パートナーとの生活やおつきあいは続きません。

言葉ひとつも大変重要です。
「お茶」とだけ言われて黙って
「はい」と健気に応えて持ってきてくれる女性もいるでしょう。

私は九州出身で、親から「女性は男性に尽くす存在」
という教えのもと育っているので、
実はもともとこのような男性でも大丈夫なタイプです。

しかし、自分のパートナーが会社やお店で
「コーヒー」とだけ言い放つ人となれば、
それは相手のことを考えたときに問題となります。

「コーヒーをお願いします」
ときちんといえる人であって欲しいと思います。

大切なパートナーだからこそ、お互いに、
社会的にマイナスな印象、評価にならないように指摘をし合い、
修正をして差し上げることも大切なコミュニケーションですし、
現代では互いを尊重し合い、
互いに上昇できる関係が幸せな結婚、
パートナーとの生活を創造できると思います。

日常から、このような真のマナーが身に付いていれば、
仕事も私生活も必ず成功し、幸せになれます。


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2009年10月1日(木)

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