礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第137回
敬語に自信の無い方へ

今年は、あるテレビ局のクイズ番組の
マナー問題の作成や監修をおこなっています。
ちょうど現在も行っている最中です。
今回はマナーの中でも「敬語」の問題もあります。

さて、敬語というと
『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』と3分類されます。
しかし、2007年2月に
『尊敬語』『謙譲語:特』『謙譲語:監(丁重語)』
『丁寧語』『美化語』の5分類が紹介され、
現在、学校教育においてもこの5分類が使用されています。

謙譲語1と2は、もともとの謙譲語が2分類になり、
丁寧語と美化語は、もともとの丁寧語を2分類にしたものです。
敬語は相手を敬う気持ちを言葉で表現するものです。

だから、正しい敬語を用いていないと、
相手に対する気持ちは相手に伝わらず、
あなたが損をしてしまう可能性があるので、
正しい敬語を身につける必要性があります。

また、言葉のコミュニケーションで
誤解を招かないマナーある会話術。
それが5つのマナーコミュニケーションの会話術でした。

中でも、クッション言葉をつけることと命令形は
依頼・質問・伺い形に変えることが大切です。

日本語における「〜して下さい」という「下さい」は丁寧語です。
しかし、マナー的には一方的で命令をしているも同然。
マナーは相手を思いやり、お互い様の精神が大切。

従って、一方的な言い方はせず
「〜していただけますか?」と『?』をつけて、
答えは相手に委ねるコミュニケーションをとるのがマナー。

脳科学者の茂木健一郎先生もおっしゃっていますが、
人間は自分に決定権があると
自分のことを優位に思ってもらえている感がして、
大変気分がよくなるそうです。

自分自身が気分が良くなると、
そうさせてくれた相手に好感を抱くとのこと。

人から好かれ、受け入れてもらえるためには、
やはりマナー力が大切。

また、ついついいつものクセで
「〜して下さい」と言ってしまったら、
それをフォローできる言葉があります。
それが、前号で行ったLOVEワードの「Please」です。
「〜して下さい。お願いします」といえば、
一方的な命令から依頼、お願いしている謙虚な姿勢を表現し、
伝えることができます。


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2009年10月6日(火)

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