礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第143回
メールは「文字」では無く、人との「会話」です

本日は前回のコラムの続きです。

さて、前回、
会社で色々とサポートをしていたマナー講師を目指す方から、
突然E-MAILで
他社でマナー講師をすることになったので、
HPから私の写真とプロフィールを削除して下さい

というメールが届いたお話しを致しました。

今回は上記のメールに含まれる
「マナー」としての問題点を皆さんと一緒に考えてまいりましょう。

まず、マナーのないポイントを挙げてみましょう。
それは、今まで皆さんも一緒に学んできた会話術です。
今までの復習として一緒に考えてまいりましょう。

HPから私の写真とプロフィールを削除して下さい

これは相手に対して依頼をする内容にも関わらず、
「下さい」という命令形を使用しています。

また、「お手数をおかけしますが」
というクッション言葉もありません。

さらに「今まで私のために私の講座のHPなどを作成下さり、
そのコストもご負担下さり、
何とお礼を申し上げてよいのかわかりません。
本当にありがとうございます」
という相手の立場にたったお礼の言葉がひとつもありません。

これでは、自分さえ良ければ良い
という自己中心的な人と評価をされても致し方ないでしょう。

今まで相手にお世話になっていることには一切ふれず、
一方的に自分の要求だけを伝えるのは
マナーある人のコミュニケーション法ではありません。

ですから、自身の評価を下げるだけでなく、
相手を大変不快にさせます。

ただ、このような人は
相手がなぜ不快になっているのかも
わからない人が多いようです。

自分を売り込むときには、
相手に好かれようと思い全力を尽くす。
しかし、人様に何かを依頼するときに、
その人が真の礼儀があるか否かがわかります。

私はいつも思います。
自筆の手紙を書けば良いというものではありません。
クイックレスポンスをすれば良いというものではない、と。。。

要するにその行為=形が100%相手への感謝や
思いやりの気持ちをもってのものなのか?

それとも、そこに
何パーセントの自分への見返りを期待しての行為なのか?
そして、いかに自分の依頼内容よりも
相手への感謝や相手の立場、状況を察し、
相手の気持ちを優先できるかどうか? 

表面的な形だけを重視するマナーは真のマナーではないのです。
やはり、相手中心の心ありきのマナーが、
良い人間関係を構築し、お互いのハッピーを生みだすのです。


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2009年10月20日(火)

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