礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第153回
ヴィクトリア女王夫婦に見た「マナーの真髄」

先日、今年12月に公開予定の映画
ヴィクトリア女王 世紀の愛』の
マスコミ試写会に招かれて行ってまいりました。

英国が舞台ということもあり、
私にその感想を伺いたいという関係でした。

この映画を鑑賞し、個人的に3つの視点から興味をもちました。

一つ目は、仕事をする女性という立場です。
二つ目は、ひとりの女性としての幸せとは何か?
そして、三つ目は、母と娘の関係です。

ヴィクトリア女王は、その名のごとく、
イギリスという国をおさめるトップです。

その仕事は、名声とともにさまざまな責任、
重圧などが伴います。

それを支えてくれる人が彼女にはいました。
最終的に、彼女を心底支えたのが、
夫であるアルバート公です。

私はアルバート公の純真さに心を奪われました。
ピュアであることの強さも、
アルバート公は教えてくれました。

そんな彼に心底愛されたヴィクトリア女王は、
真に幸せな女性だったと思います。
また、ヴィクトリア女王も彼を必要とし、愛しました。

結婚式では白いドレスというのが定着したのは、
このヴィクトリア女王の結婚式がきっかけといわれています。
それまでのウエディングドレスは、
色が濃く金糸や銀糸などの
ゴージャスなものが多かったそうですが、
ヴィクトリア女王は、『純潔』を表すために、
乳白色のシルクサテンで作ったドレスを着用しました。
それが庶民にも広がっていったそうです。
ピュアな二人を象徴しているドレスです。

さらに、クリスマスツリーも、
この夫婦がきっかけとなり、一般に広がりました。
当時、第1子が誕生した初めてのクリスマスに、
アルバート公が故郷のドイツからとり寄せたクリスマスツリーに、
飾りをつけ、クリスマスを祝いながら
家族で団らんをしている絵が、新聞で報道され、
国民がそれに憧れてクリスマスツリーが定着したそうです。

この二人は、互いの愛の力で、国を良くし、
さまざまなスタイルを確立させていきました。

そして、アルバートは42歳という若さで亡くなります。
その後、ヴィクトリア女王は、
自身が亡くなるまでの40年間。
女王は喪服を着続けました。

さすが、英国の女王の映画です。
随所に真のマナーがちりばめられている映画でした。

マナーの基本5原則。
身だしなみも、その人の心、気持ちを服装で表すもの。
さすが、ヴィクトリア女王。
マナーの真髄を表現なさったわけですね。

人生ではさまざまな出会いがあります。
その出会いの中で、
誰が自分にプラスを与えてくれるのか?
安心感を与えてくれるのか?
守ってくれるのか?
支えてくれるのか?

「くれる」のではなく、マナーはお互い様です。

お互いが互いを大切にし合う、
愛し合うことにより、
相手も自分も周囲も社会も世界も幸せになれるのです。

この映画は12月クリスマス前後に公開予定です。
私もまた鑑賞したいと思います。


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2009年11月14日(土)

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