第156回
テーブルマナーの基本

皆さん、３連休いかがお過ごしでいらっしゃいますか？
本日、私は洋食マナーの講座を行います。

テーブルマナーの基本は、
そのテーブル、およびお店の皆さんと
心地よく愉しく美味しい食事を共にすることです。

従って、みなさんがイメージなさっている
窮屈で堅苦しい印象はぜひ取り払っていただきたいと思います。

しかし、一方で、やはり、
一通りのテーブルマナーの基本を知って身に付けていないと、
その場を愉しめる余裕も生まれてこない、
ということも一理ありますね。

ところで、明日は11月22日。いい夫婦の日です。
ボジョレヌーボーも解禁になったことですし、
ご夫婦でちょっと贅沢な
ランチタイムやディナーを楽しまれてはいかがでしょうか？

さて、お店はできれば予約をしておきましょう。
男性はジャケットを着用し、女性はスカートで。
お店についたら、女性を先にお通しするのがイギリス式。
男性が先に入るのがフランス式です。

イギリス式は、いわゆるレディファーストの意。
フランス式は、昔、レディファーストといえども、
女性を先に部屋にいれることで
女性を身代わりにしていたという説のもと、
フランス式は男性が先に入って身の安全を確認した上で、
女性にお入りいただくという習慣が生まれました。

さぁ、お店の中に入ったら、
お店の人が席までご案内をしてくれます。
椅子は女性からお店の人がひいてくれますので、
「ありがとうございます」とお礼を言って座ります。
つづけて男性も座ります。

メニューは男性が選びます。
理由は支払うのは男性だからです。
ドリンクを先に注文し、
ドリンクがくるのをまっている間に食事を選びます。

ワインは、お店の人がついでくれます。
グラスはそのままテーブルの上においておきます。
グラスを持ち上げて注いではもらいません。
グラスは、グラスの脚の部分を親指と人指し指、
中指の３本でしっかりと持ち、薬指と小指はそえる程度で。

乾杯は、グラス同士を「カチャーン」と当てることはしません。
グラス同士、傷をつける恐れがありますし、
もしかしたら割れてしまう可能性もあるからです。
グラスは目の高さまで持ち上げて、
お互いニッコリとアイコンタクトをしながら
「乾杯」といって飲みます。

ワインを買ってご自宅で乾杯するのも良いですね。
「乾杯。いつもありがとう」。
このセリフを先手で言ってニッコリと微笑むのは、
旦那さまでしょうか？奥様でしょうか？

良い連休をお過ごし下さいませ。