礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第157回
テーブルマナーの基本・ナプキンのサイン

これから年末に向けて、
パーティなど社交シーズンに入りますね。

前号に続けて
今回も洋食のテーブルマナーの基本をお伝えいたしましょう。
 
席に案内されたら、すぐにナプキンをとって構いません。
しかし、もし一緒のテーブルに目上の方がいる場合は、
その人がナプキンをとったら他の人も同様にとります。

従って、もしもあなたがそのテーブルで最上位の人であれば、
あなたのサインでみんながナプキンをとるということになります。

ナプキンは二つ折りにして、
山になっている側を自分のおへそ側に向けて膝にかけます。

中座をするときは、ナプキンをくしゃっとさせて、
椅子の座面におきます。
椅子の背もたれにかけたり、位置皿に挟む説がありますが、
これらは日本人が、日本的な考えのもとに作った作法であり、
世界共通の作法ではありません。

このような『形』で表現する理由は、
言葉はなくてもその『形』を見ることによって
相手に伝えたいことを伝えるサインなのです。

ですから、相手がみて意味がわからないサインを示しても
その意味が相手に伝わらないため、無意味となってしまいます。

食事が終了し、退席するときのナプキンのサインは、
くしゃっとさせてテーブルの上におきます。
このとき、ナプキンを綺麗にたたんでおくと
食事が美味しくなかった」というサインになりますので、
要注意です。

ただし、日本では、綺麗にたたんでおいた方が良い、
という理由からその傾向にありますが、
これも前述のとおりの結果となりますので、気をつけましょう。

これらのテーブルマナーは、イギリスで確立されました。
その後、フランスやアメリカでも
それぞれのテーブルマナーの『形』があります。

日本は明治時代に、宮内庁がイギリスに行き、
イギリスの王室にてこれらのテーブルマナーを学び、
日本に持ち帰りました。

従って、日本の洋食テーブルマナーはイギリス式のはずですが、
中にはフランス式の形式も混ざっています。

次回は、イギリス式とフランス式の違いをお伝えします。


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2009年11月24日(火)

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