礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第165回
今、私が心から伝えたいこと「本当に恥ずべき事とは?」

前回より、
「マナーに対する考え方、そしてこれからの日本人とマナー意識」
をテーマに3回に分けて書かせて頂いております。
今回はその2回目です。

ここで本年のまとめも兼ねてお伝えをします。
人は、人それぞれの考え方があります。
人は千差万別です。

マナー、礼儀、相手の立場にたつ心重視の礼儀とは、
自分と異なる考え方や
意見の人でもそれを受け入れる心の深さ、寛容さです。

以前のコラムにも書いたとおり、
マナーの心は万国共通です。
しかし、国によって形は異なる、
ということもお伝えしました。

だから、その形が異なっていても、
それらを知らない人に対して指を指すこと、
それ自体が一番のマナー違反だという話しもしました。

しかし、それぞれの国や地域のマナーの形を
知識として知っていることは良いことです。
それは相手やその地域や
国に応じて合わせて差しあげることができるからです。

私は日本人です。
でもだからといって、
海外の人が不快に感じる日本だけで通じる所作を
海外の人前で行おうとは思いません。

そして、洋食のテーブルマナー。
洋食はもともと日本で出来たものではありませんから、
洋食のマナーに関しては
素直にその所作を学ぼうと思います。

それにはイギリス式や
フランス式などの所作の違いがあることもお伝えしました。
どの国の所作を行ってもそれはすべて正解です。

どの国の所作を行うかはその人の自由です。
イギリスに行けば、その形を行うのが良いでしょう。
フランスに行けばフランスの型を行うでしょう。
というお話もいたしております。

相手に合わせる、
TPOに合わせることはマナーの基本ですから。

今、私たち人間は、
地球規模で物事を考えなければいけない状況にあります。
だから地球温暖化、
エコ、エコと叫ばれているのではないでしょうか?

このような時代に、
特にマナーとしては
「日本だから」とか「西洋だから」などの
枠組みある考え方ではなく、
地球の中の一日本として、
一日本人として、
できれば世界中のマナーの所作を知っていること、
学ぶことは大変有意義なことです。

もしも、西洋の文化や所作を
学ぶのが恥ずかしいなどという考え方があるとすれば、
そのようなことをいうこと自体が
マナー違反ではないでしょうか?

次回に続きます。


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2009年12月15日(火)

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