礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第218回
私からの最後のメッセージ その1(全3回)

今週は長野県に接客マナー研修でお邪魔していました。
帰りの新幹線の時間までに少し時間があったので、
『善光寺』へ参りました。

善光寺へ参ったのは何十年ぶりでしょうか?
おそらく、31年ぶりだと思います。

31年前の記憶と今回の風景は異なっていました。
以前の訪問は残念ながら人がたくさんいた、
という記憶しかありませんでしたが、
今回は「なんて美しいのだろう」
と心が浄化されていくのを感じました。

「牛に引かれて善光寺参り」
という言葉は皆さんもご存知でしょう。
内容は心の貧しい老婆が牛(観音様)の導きで我欲を捨て
念仏を唱える日々を過ごし、極楽往生を遂げたという話しです。

私の実家は曹洞宗で、主人の実家は無宗教。
私自身の考え方も無宗教です。
私は宗教関係なく
どの教えにも学べることがたくさんありますから、
自分が良いなと思うことは、
宗教関係なく自分の中に取り入れていくスタイルです。

この考え方が「こうでなければいけない」
という一方的な押しつけをしない
マナー論の展開にも結びついている気もいたします。

現在、私は秋に出版予定の
『龍馬伝』に見るマナー本を執筆中です。
DVDを何度も何度も見直しながら
さまざまなシーンをピックアップして
そこからマナーを伝える本となるのですが、
『龍馬伝』は私たちに人としての生き方を
多々教えてくれていることをあらためて感じます。
そして、私自身も大変勉強になっています。

勝麟太郎先生の言葉に
「ひとつの物ごとは見る角度が異なることで
その物ごとが良いか悪いかなど幾通りもの考え方ができる」
と。
おっしゃるとおりだなと思います。
そうなのです。

ひとつの現象を自分のものさしで見る見方と、
相手の立場からその現象を見るのとでは
その見え方や意見、考え方は異なることがあります。
それは、自分と同じ価値観の人だけではないのが
この世の中だからです。

私は思います。
自分と同じ価値観の人ばかりだったら、どんなに楽だろうかと。
そうすれば、人間関係で傷つくことも悩むことも
苦しむこともないのにね。。。と。

しかし、残念ながら実状はそういうわけにはまいりません。
だから、私は相手の立場にたつ、
相手を思いやるマナーが世の中には必要であると考え、
それを少しでも世の中に発信していきたいと思い、
できることを実行しているところです。

次回につづきます。


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2010年6月12日(土)

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