お金をかけずに磨きをかける、賢いワザの玉手箱

第70回
上海 Vol,2
上海女性のコスメの期待度

また、以前の上海のデパートのコスメ売り場は
日本の化粧品と言えば「資生堂」くらいのものでした。
が、今年はカネボウ・花王・コーセーなどなど
日本のトップブランドも軒をつらね、
上海コスメ市場に大進出しておりました。
カネボウなんかは04年位から正式進出しているようで
現在では中国全体で200店舗展開しているそうです。

基本的には以前(3〜5年前)は
外資のコスメが華やかに進出していて
ディオールやマックスファクター、ランコムは
以前から普通に買えました。
以前、中国でマックスファクターのSKUが
内容成分で問題になったことがありましたよね。
アメリカで許可されている成分が、中国ではダメだったということで
製品の自主回収を余儀なくされて、
一時SKUは中国撤退かと騒がれたものでした。

TV画面を見ると、結構かっぷくのいいおばちゃんが
SKUの美容液かなにかの容器を、
そのままSKUのお店に投げつけている
そんな怖いシーンも放送されているのを見たことがありました。

それには、中国ならではの問題があるようでした。

この話は中国人の友人や
中国で仕事をしている日本人友達に聞いた話なのですが、
中国では、何かの商品がヒットすると
とたんにニセモノが出回るらしい。
タバコでもお酒でもなんでもかんでも、パッケージは同じで
中身が全く別のものを平気で街角で売られるのです。
化粧品なんかでも同様、日本製の化粧品や外国製の化粧品が
普通に売られているのです。

なので、中国人自体が中国製のモノを信じていない。
まして、お化粧品なんか、自分お肌に直接つけて、
若さを保つアイテムなものであるからにして
少々高くても本当の製品を買い求めるのです。

月収が日本円にして4〜6万円の上海OLであっても
化粧品に1万円くらいかけるそうなんです。
それが、中国で認められない成分が入っていて、
それを平気で売っていたと言うことで、
中国人女性の怒りは夢を踏みにじられた位激しく、
激昂が化粧品メーカーにむかったのでしょう。

そら〜そうでしょ!
私だって5万6万する化粧品に悪い成分が入っているとなったら
SHOPに行って投げつけなくても、かなり気分を害し、
即使用をやめるでしょう。

ままま、その問題は基本的に
中国とアメリカの原材料に対する認識の違いだけだったようで、
さすが大手メーカーならではの信用回復を図り
今年行ったデパートに
SKUのコスメカウンターは存在していました。
ちょっとホッとしました。





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2007年6月5日(火)

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