「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第6回
食べる野球に 飲むサッカー (その2)

それにしても球場や国技館で
日本人は節操もなく、食べすぎではないか。
メジャーリーグを観ていても
観客が食べているのは、ホットドッグにピーナッツ、
あとはポップコーンくらいで
いわば口慰み程度のものだ。
そこへいくと日本はスゴい。
豪華な弁当を恥ずかしげもなく拡げて
まるで物見遊山の如くだ。
自分のウチの茶の間(死語か?)ならともかく
もうちょっと目前の真剣勝負にのめり込んでもらいたい。

そもそもスポーツを観戦しながらの興奮状態で
モノを食べて美味しく感じるのが不思議。
ギャンブルがいい例で、競馬のレース中や
カジノでのルーレットの最中に食事する人間はいまい。
サンドイッチの考案者、サンドイッチ伯爵にしても
長期戦となったカードゲームの合間に
コールドビーフをはさんだトーストを
つまんだだけだというし。

麻雀もそうだ。
下手なのに限って、やたらと面倒なモンを注文している。
広東麺に餃子に半ライスだってサ。
こういう手合いに真の勝負師はいない。
第一、食ってる間にフリコんじゃうよ。
一流の打ち手の食いモンは
カレーにチャーハン、鉄火巻き。
とにかく食い易いものと、昔から相場が決まっいてる。

最近は時間がなくて、トンとごぶさたのナイター中継。
長嶋巨人の時代は大いに応援したものだ。
テレビの前にはよく冷えたビールとつまみが2品ほど。
デパ地下で買い求めた惣菜類の世話にもなるが、
必ず自分で作るのは冷奴。
安価なセブンイレブンの木綿豆腐が気に入りだ。
これにおろし生姜・きざみ葱・大葉千切りを
タップリと盛り付ける。
季節によっては、すだちを搾ったり、
みょうがを加えてみたり、鰹節はあまり好まない。
もう1品は、半ハラの生たらこ。
ちょい焼きも好きだが、それはごはんと一緒がいい。
湯島の丸赤や高島屋本店のものが上物で
小口に切ったところに、日本酒を振りかけるのがミソ。
それっぽっちで大丈夫なのか?
よく訊かれるが、普段いろいろ食べ歩くので
自宅にいるときくらいは胃を休めたい。
ってゆうか〜、オトコの独り暮らしでは
そんなモンしか作れまへんの。


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2006年7月10日(月)

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