「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第66回
「吉野家」の牛丼を 食べてきた! (その1)

9月18日敬老の日。
牛丼の「吉野家」が1日だけ牛丼を販売した。
紆余曲折を経て、米国産牛肉の輸入が再開され、
それに伴う1日限定販売。
次回は今現在。10月1日から5日まで。

敬老の日、最寄りの「浅草橋店」に
出向いたのは販売開始直後の午前11時05分。
すでに店内はいっぱいで、12人ほどの行列が。
もう1本の行列はテイクアウト専用線。
こちらは30人以上並んでいて、イートインよりも長い。
待つ間にも、次から次と新しい客が押し寄せる。

店のロケーションは浅草橋駅から
徒歩3分の江戸通り沿い。
界隈は週末、殊に日曜・祭日になると
人口が激減してしまう。
老舗の人形店が何軒も軒を連ねて
週末など、人間よりも人形のほうが多いくらいだ。
日本橋人形町に対して
浅草人形町と改名したら面白いのに。

そんな人口過疎地に人々は
一体どこから湧き出たのだろう。
幸い10分少々待って入店できた。
店内には、11時からの牛丼販売時間内は
ほかのメニューが限定される旨の貼り紙が。
念のための通達だろうが、サイドメニューを除いて
牛丼以外のものを食べている客など、いやしない。
並(380円)か大盛り(480円)の違いがあるだけだ。

この日は夕方から歌舞伎座で、吉右衛門が主役の
「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」。
ハネるのが21時近くなるから、当然お腹が空く。
大盛りにする手もあったが、思いとどまって並をお願い。
豚汁・生玉子・白菜新香と合わせ、締めて670円也。

通常は牛丼の代わりに、
牛皿とごはんをセパレートで注文している。
ところがこの混雑ぶりだ、面倒なものを
頼める雰囲気などまるでない。頼もうものなら
店のスタッフだけでなく、周りの客にもニラまれそう。
それに特別な日ということもある。
ここはやはり牛丼でいくのが正統派というもの。
ただし、汁気の多いドンブリは大嫌いにつき、
声高らかに、つゆナシをリクエスト。

しかし、周囲の客たちに
何と、つゆだく派の多いことよ。
なかには、「つゆだくだく」なんて無鉄砲な輩も。
それじゃ、牛丼だかお茶漬けだか判りはしない。


      =つづく=

 
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2006年10月2日(月)

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