「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第74回
ホリエモンと志村けん

サブタイトルをご覧になって
「何のこっちゃい?」――と思われる方ばかりだろう。
どう考えても結びつかない2人ですもんねェ。

ホリエモンについてはマスコミを通しての
情報しかないから、その人となりはよく判らない。
一方の志村けんはハッキリ言って大ファン。
人間性も好きだが、何といってもコントがいい。
変なおじさん、バカ殿様、いいよなおじさん、
数あるキャラクターの中で
最も好きなのは、ひとみばあさん。まさに抱腹絶倒。
あちこち旅して飲んだり食ったりする
バラエティ番組は意外に面白くない。
志村けんはコントがイチバン、コントに徹してほしい。

さて表題の2人だが、この連結に
ヒザポンの人はかなりのグルメ通。
何のことはない、2人の共通点は
根岸の里のちゃんこ料理屋「玉勝」。
2人ともこの店を贔屓にしているのだ。
気温がだいぶ下がって涼しくなってきたから
鍋でも囲もうと、久しぶりに訪れた。
現在コラムを連載している「週刊朝日」の
副編集長にその夜の相方をお願いした。

2度目の建て替えを終えた店内は
様子がずいぶんと違っている。
脱いだ靴を自分で靴箱にしまわせられて鼻白む。
それも階段の真下の狭いスペースに
かがみこんでの作業だから、太めの客など一仕事だ。
老舗がこんなことを、客にやらせちゃいけませんなぁ。

入れ込みの座敷の隅に通されると
与えられたスペース以上に卓が大きく、
奥の席に着くには卓をまたがねばならない。
このあたりも、もっと配慮があってしかるべきだ。

さっそく肉詰め蓮根の油焼きが運ばれる。
店の名物の突き出しだが、美味しいものでもない。
生玉子・きざみねぎ・七味唐辛子の入ったタレと
一緒にちゃんこ鍋が一発でドンときた。
鳥肉を初め、ニラ・白菜・ねぎ・ほうれん草に豆腐、
すでに食材は鍋に放り込まれて、あふれんばかりを
鍋ブタで抑えつけてある。イヤだな、こういうの。

こりゃ店はラクだわ。運ぶものさえ運んだら、
あとはガスに火を点けるだけでいいんだから。
締めに、きしめんと餅が出されて、それでおしまい。
なんだか居酒屋で湯豆腐か鱈ちりを
つついたほうがよかったくらい。
鳥ちゃんこの名店、両国の「川崎」の足元にも及ばない。
ご主人の人柄がいいだけに、苦言を呈したくはないが、
それより有名人のお二人さんが推奨するのはいかがなものか。
モンちゃんもけんちゃんもお願いしますよ、ホント。

 
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2006年10月12日(木)

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