「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第75回
友里征耶と 果し合い

ヒョンなことから
グルメ評論界きっての無頼漢・友里征耶と
果し合いをすることになった。
誰にでもみさかいなくカミツくので
ギョーカイの嫌われ者の名を
ほしいままにしている彼だが、目に余る非道に
正義の味方J.C.オカザワが今、成敗に立ち上がる。

決闘の舞台は高田馬場にあらず。
ましてやOK牧場にもあらず。
何をかくそう、実は来週出版される新刊本の紙上対決。
「何じゃそりゃ、迫力ねえなぁ」と
ガッカリしないでいただきたい。
武器を捨て、筆を取っての果し合いも
なかなかのモノですぞ。
昔から「ペンは剣より強し」と言うじゃないですか。

幸か不幸か、2人して世に送る本の
タイトルはその名も「グルメバトル」。
東京都内の著名なレストランを72軒ピックアップし、
それぞれの観点から各店を論評するもので
互いの意見のくい違いがはなはだしく
仕舞いにゃ店そのものよりも
矛先を相手に向けて、とことんたたきのめす展開となる。
言わば、ノーガードの打ち合いといった様相。
したがって、これは共著ではなく、競著と認識してほしい。

それにしても、あのヒトの所業には驚きの連続。
本の宣伝になって恐縮ながら、一例をあげると
都内屈指の悪評店、あの「エノテーカ・ピンキオーリ」を
推奨しているのには、心底ブッタマゲた。
イタリアンとフレンチのどっちつかずの料理は
魅力も個性もインパクトもナシ。
どこか頼りなげなサービスには洗練のカケラもなく
オシボリを所望しても
「ご用意しておりません」のひとこと。
これには開いた口がふさがらなかった。
なければ、温水でナフキンを湿らすくらいの
機転と配慮を見せてもらいたい。
あのヒトは手も拭わずに食事を始めるのだろうか?
極め付きは、とんでもないワインの値付けに
その結果としての法外な請求書。ダメだ、こりゃ!

こんな店をサポートするとは
まさに悪徳商人と手を結ぶ悪代官さながら。
その悪行の数々、J.C.の背中の
「この桜吹雪が、目にはいらぬか!」
あっ、いけね、これじゃ水戸黄門だ。
「この桜吹雪が、お見通しでぇい!」

てなワケで
ことの顛末は最寄りの書店でお確かめください。
著者といたしましては
立ち読みよりも、お買い求めのほうが
はるかに喜ばしいことは、言うまでもありません。

 
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2006年10月13日(金)

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