「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第80回
見苦しいぞ 友里征耶! (その1)

おかげさまで友里征耶との競著、
「グルメバトル」が書店に並び始めた。
お互い書きたいことを書かせていただき、
今は「戦いすんで日が暮れて」といった心境なのだが、
どうやら雲行きが怪しくなってきた。

このところ対戦相手の友里氏が
自分のブログや連載記事を武器に
さかんに攻撃をしかけてくる。
それも恣意的に脚色した非難が多く、
こちらは身に覚えのないことばかり。
「身に降る火の粉は払わにゃならぬ」
不本意ながら、終戦後の残務処理をしておきたい。

まず本の文中の一節を披露すると
「和食、フレンチ、イタリアン、
ほかには鮨屋と天ぷら屋。
たまに中華かすっぽんと、
数えてせいぜい七種目。
よくぞご本が書けました。」
的確に彼を評したつもりなのだが、
これが気に入らなかったのかもしれない。

まずは彼が指摘する掲載店の選定を
J.C.中心にすすめた云々。
同席した編集者にもあらためて確認したが、
そんなことはまったくない。
百歩ゆずって、たとえそうだったとしても
そこは会議の席でぞんぶんに論ずるべきで
よしんば、反論にもかかわらず
J.C.に押し切られたと主張するならば
それはディベートに負けただけのこと。
闘いを前にしての敗戦は
まさに「小次郎、敗れたり!」ですな。

行ったことのない焼き鳥・おでん・居酒屋への
短期間での連続訪問が時間的・資金的に
大変だったとおっしゃるが、
日ごろ大衆料理を小バカにして
背中を向けてきたツケが回ってきただけのハナシ。
身から出たサビならぬ、身から出たツケなのですよ。
費用にしても、友里氏が連日出入りしている
「高額和食」の1軒分で、数軒カバーできる店ばかり。
資金負担が重かったとは、はなはだ笑止。
時間的制約も、締切日を承諾したのは
自分自身でしょうに。
とにかく、オトコがいったん引き受けた以上
あとになっての泣き言はみっともない。

試合終了後に敗戦の理由を
ルールや判定のせいにするのも見苦しい。
「敵のあのゴールはオフサイドだった」
「あのPKはシミュレーションじゃないか」
一流プレイヤーはそういう言葉を厳に慎しむべきで
第一、レフェリー役を務めてくれた
グラフ社の編集者の方にも
非礼きわまりない言いがかり。自戒を促したい。


       =つづく=

 
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2006年10月20日(金)

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