「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第98回
ドクロ本第二弾 始動する (その1)

ドクロ本(末尾参照)の出版でお世話になった
IBCパブリッシングのUさんから
第二弾の企画が持ち込まれて
目下、掲載店の絞り込みに追われている。

前回同様に、今回も意識しているのは
料理ジャンルをまんべんなくカバーすること。
鮨・そば・天ぷら・うなぎ・和食・洋食・とんかつ・
定食・居酒屋・ラーメン・中華・焼肉・フレンチ・
イタリアン・エスニックあたりが、その対象となる。

もうひとつの新しい試みはカバーするエリアを
都内23区としているのだから、
少なくとも各区1軒はピックアップすること。
もちろん、千代田・中央・港・台東・文京・
新宿・渋谷・目黒など、都心を形成する区に
店が集中するのは当たり前。

必要に迫られて川を越えれば、
神奈川・埼玉・千葉県となる
衛星地区を週末のたびに足しげく訪れることになる。
これらの区域には有名店が極端に少ない。
たまにあっても優良店ばかりで
糾弾することはできないから
ドクロ本の対象にはならないのだ。

もっとも、辺鄙(住民の皆さんゴメンナサイ)な場所に
「行ってはいけない有名店」など生き残れるハズがない。
となると、ターゲットは優秀な無名店の発掘に絞られる。
とはいえ、情報がほとんどないし、
結局は自分のアシで歩くしか手だてがないのだ。

太田・世田谷・杉並・練馬・板橋・北・足立・
葛飾・江戸川と、店を訪ねて三千里。
名店・佳店に遭遇したときの歓びは実に大きい。
その反面、1日費やして無駄足を踏んだら
落胆も小さくないものがある。
北区の王子・十条・赤羽・浮間あたりは
2日かけて収穫ゼロだもの、こいつはキビシいや。

赤羽岩淵駅近くの「喜吉食堂」などは
地図を頼りに探し回り、ついに見つからず、
隣り近所の聞き込みで初めて
数ヶ月前の閉店を知らされたくらい。
何でも夫婦2人で切り盛りしているわりには
多彩な品書きが自慢、評判はよかったようだ。

インターネットの数少ないカキコミにより、
ふと興味を持ったのは
北赤羽駅前の食事処「わじ」。
奇妙な店名に躊躇はしたものの
炊き立てのおひつご飯が滅法旨いらしい。
つい誘われて、出掛ける価値ありと判断する。
総武・京浜東北・埼京線とJRを乗り継いで到着。
初めて降りる駅の改札口を出る。

          =つづく=

 
←前回記事へ

2006年11月15日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ