「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第105回
いつもおいしく 食べるために (その1)

Qさん編集部の担当者・N雲さんから
「オカザワさんは胃腸が丈夫なのでしょうか?
仕事柄、たくさん食べた翌日にも
食べなければならない日があるのに、
いつもおいしく食べるには
何か秘訣があるのでしょうか?」
こんなお訊ねがあった。
「読者の方々にも
興味を持っていただけるのではないでしょうか?」
とのご意見も伺ったので、今回はそれについて一筆。

別段、食事をおいしく食べるために
つとめて励行していることはない。
古代ローマの貴族のように
食べたものを吐き出してから
再び食卓に向かうこともなければ、
食後に胃腸薬を飲むこともない。
ただ、いつの間にか身についた
習慣というか、性癖といおうか、
そんなものがいくつかある。

箇条書きにしてみると
(1)間食はしない。
3時のおやつなどはもってのほか。
いただいた菓子折りは失礼にならぬよう、
1つ2つ味わってから、
友人・知人におすそ分け。

(2)食べ過ぎない。
どんなにおいしいものでも腹八分目が原則。
質と品数にはこだわっても、
分量にはまったく頓着しない。
多品目を少しずつがベスト。

(3)夜更け・早朝の食事はなるべく控える。
酒は夜遅くまで飲むが、早朝はもとより、
昼間の飲酒は避ける。
朝から飲むようになったらアル中だ。

(4)夜に糖分の多いものは食べない。
よほどのことがない限り、デザートはパスするし、
ごはん粒は口にしない。
ただし鮨屋のにぎり、天ぷら屋の天茶、
イタリアンのリゾット、スパニッシュのパエジャ
などは例外。
(なんだけっこう食ってるじゃねェか!ってか?)

(5)日本そばのつゆ、中華そばのスープは飲み干さない。
もりそばのあとのそば湯も、
つゆ少なめ、そば湯多めで、
そば猪口に1杯限り。

(6)割り下の多いどんぶりモノは汁気をよく切ってもらう。
つゆだくの牛丼などはありえない。
うな重も基本的に、
ごはんの上にタレを掛けないことが多い。

(7)ご参考までに嫌いなものを列挙。
・泡タップリに注がれたビール。
・朝食に出される生モノ。
・ニセわさびで食べる刺身とにぎり鮨。
・サラダオイルで揚げた揚げモノ。
・化学調味料いっぱいのタイ・ベトナム料理。
・ごはんに掛ける塩・醤油。(外国人はよくやる)
・おじや・雑炊・中華粥・炊き込みごはん。
 (釜めしと病気のときの白粥は例外)
・相席の相手に目の前で食べられる
 納豆と玉子かけごはん。
・おまかせ、あるいはコース一本やりの料理店。
・「食べていただく」のではなく
 「食べさせてやる」という料理人。
・ヒジをついて食事をする同伴者。
 (口を開けて食べる人は論外)

       =つづく=

 
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2006年11月24日(金)

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