「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第144回
松村雄基のディナーショー (その1)

1月も半ばになるのに
またまたクリスマスの話題で恐縮。
年末年始のこのコラムの原稿が
ある程度まとめて書き溜めとなるので
多少のタイムラグが生ずるというか、
季節のズレをどうかご容赦願いたい。

クリスマス当日。
新宿のヒルトンホテルで松村雄基のディナーショー。
「スクールウォーズ」でブレイクした彼が
実は高校の後輩と知ったのは1年前のお正月。
親しくさせてもらっている波乃久里子さんの応援に
新派の公演に出かけたときのこと。
出し物は久保田万太郎作の「ふりだした雪」。
ところは北千住の丸井にある1010劇場。
彼も客演で舞台に上がっていた。

その日は、これまた懇意にしている久里子さんの
妹君に終演後の打ち上げの手配を依頼されていた。
魚河岸が開くのは翌日ということもあり、
生ものはあきらめて、浅草は合羽橋の
「飯田屋」に白羽の矢を立てる。
どぜうならば、河岸の制約を受けるものではない。

宴席の途中で、同席していた盟友のK石が言う。
「大変だよオカザワ!
松村雄基はわれわれの高校の後輩だってサ」
「ヘェ〜ッ!」ってなもんで、その夜は意気投合。
ちなみに出身校は城北にある都立のI高校。
3軒ほど飲み歩いたろうか、
夜も更けて日付が変わった頃。
いまだに観音裏のスナック「N」にいた。
残ったのは、雄基・K石・ボクに
商社マンのT島君の計4人。

ここで雄基がつぶやいた。
「実は先輩、2年の頃から俳優の仕事が忙しくなって
 I高は卒業できなかったんですよね」
「ふ〜ん、そっかぁ、中退もいいんじゃないの」
「いえ、その後は通信教育で
ヨソの高校の卒業証書もらいました」
「あっそう、どこの?」
「U高校です」
これには商社マンがびっくり仰天。
何と今度はT島君が台東区のU高校の先輩だった。

こういうことってあるんでしょうか!
その日初めて会った雄基を囲んで
最後まで残った飲んだくれ3人が
揃いも揃って高校の先輩だったなんて!
ここで一肌脱がにゃ、男がすたるというものだ。
若いお姉さま主体のファンクラブはすでにあるから、
オヤジが中心となる後援会を即刻、立ち上げた。
とは言うものの、タニマチにはほど遠く、
芝居のたびに足を運ぶ程度で
あとは疲れている彼を飲みに引っ張りまわすだけの
迷惑極まりないダメオヤジ軍団なのだが。

そんな経緯もあって雄基にとっては
生まれて初めてのディナーショーの会場へ。
サポーターが7人、新宿のヒルトンホテルは
菊の間の丸テーブルに勢揃いすることとなった。

         
          =つづく=

 
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2007年1月18日(木)

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