「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第155回
警察のお世話に なっちまいました (その1)

生まれてこの方、警察の厄介になったことはない。
110番通報をしたことはあるが、通報されたことはない。
警察署に足を踏み入れたことは過去にただ1度。
20年以上も昔の話だが、
クルマをレッカー移動された友人につき合って
丸の内警察署に出向いたことがある。
有楽町の雀荘で卓を囲んでいる間にやられてしまい、
したがって若い男が4人、
雁首並べてお巡りさんのお小言を頂戴した。
罰金を仲良く割り勘にしたのも熱き友情の証し。

1月某日。上野の東京文化会館に出かけた。
ドニゼッティ劇場の来日公演、
オペラ「ランメルモールのルチア」の観劇だ。
3人の一行は待ち合わせ時間を間違えて
早く集まりすぎ、お隣りの「グリーンサロン」で一服。

生ビールを1杯にクリームあんみつが2つ。
キャッシャーで支払いの際、
クレジットカードとキャッシュカードと1万円札を
それぞれ数枚、むき出しのままフロアに落とす。
実はもう長いこと、
それこそ20年近く財布を持ったことがない。
一時期、マネー・クリップを使ったことはあるが、
それもなんだか煩わしくなってヤメた。
ニューヨークに渡った80年代後半からそうしている。

何でもかんでもパンツのポケットに詰め込む主義で
その内容はというと、
左の前ポケットには携帯電話と名刺入れ。
名刺入れには名刺のほかに
免許証・健康保険証・歯医者の診察券・
印鑑登録証及び区民カード・
JALのマイレッジカード・
パスネット・スイカなどが入っている

右の前ポケットには5千円以下のお札と小銭。
札は几帳面に、裏表と右左を揃えて2つ折り。
大きい順に外側から重ねている。
2千円札は滅多に舞い込まないので
札は常に2種類。5千円札が殊に好きだ。
支払い時にそれほどイヤな顔をされないし、
千円札のようにかさばらないのがいい。
小銭入れも使わず、コインはそのままハダカで
ポケットに放り込む。
10円玉が増えてくるとイライラし、
1円玉が数枚たまると不快になる。

左の尻ポケットはほとんどの場合空っぽ。
たまに入るのはパスポートくらいのものだ。
先日、友人の社労士・S女史のすすめで
社会保険庁に年金の説明を受けに赴いたおりには
年金手帳をそこに入れていった。

さて、J.C.にとっては左の前ポケット同様、
大事な右の尻ポケットだが、ここには
クレジットカードが2枚(アメックス・VISA)と
キャッシュカードが3枚(みずほ・三井住友・りそな)、
たたまれた数枚の1万円札の中に差し込まれている。

話は元に戻って、上野の「グリーンサロン」。
落としたはずみで四方にバラけたカードだが、
りそなだけが見当たらない。
ひざを着いてショーケースの下まで探してみたものの
どうしても見つからなかったのだ。

            =つづく=

 
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2007年2月2日(金)

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