「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第158回
やっと旨い牛肉に出会った! (その1)

「リストランティーノ・バルカ」。
「小さなリストランテ」を名乗るイタリア料理店の
番地は恵比寿ながら、最寄り駅は広尾。
渋谷川に掛かる新豊沢橋のたもとの
フランス料理店「アラジン」の地下にある。
と言えば、食べ歩きの好きな方ならピンとくるハズ。
そうです、昔、「アロマフレスカ」のあった場所です。

「アロマフレスカ」が閉店し、シェフの原田氏も
品川の「アロマクラシコ」に異動したあと、
この場所では一時期、
天ぷら店が営業していたらしいのだが、
長くは続かなかったようだ。
そう言えば、この界隈で天ぷら屋の名前をあまり聞かない。
広尾・恵比寿あたりの住人は天ぷらをこのまないのかしら。
それとも隣町の麻布十番には名店が揃っているから
そちらのほうへ廻るのかもしれないな。

さてさて「小さなリストランテ」。
その夜は4人で訪れる予定が
1人が母君の病気で急遽欠席。
その後、容態は大事に至らず、一同安心した。

乾杯のビールはアサヒの熟撰。
このビールは少々重たく、スーパードライも
用意してくれていると、ありがたいのだが、、、
ワインは赤ばかりを3本、3人で空けてしまった。
内訳は、カンタルーポの
ゲンメ・コッリ・カレッレ'99年(10000円)、
イル・パラッツィーノの
キアンティ・クラッシコ・レ・ピエーヴェ'02年(7500円)。
ポッジオ・アンティコの
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ'91年(15000円)。
三者三様、ハズレは1本もなかった。

メニューを開くとアンティパスティが実に豊富。
それもシンプルな料理を小皿にて供するスタイル。
基本的に1皿900円のお求めやすさにも惹かれ、
3人で7皿も選んでみた。
ちなみにコペルト(テーブルチャージ)は300円。

7皿は、三陸産かきのシェリーヴィネガー風味、
真鱈白子の片面焼き、
アンチョヴィソースのバーニャ・カウーダ、
ドンブ産かえるの香草フリット、
和牛みすじのタルタル(+400円)、
和牛ハチノスのカリカリ焼き、
篠山産猪肉のポルペッティーノ(+300円)。
ポルペッティーノは小さな肉団子という意味。

手の込んだものは1皿として見当たらないが、
それぞれに舌を楽しませてくれる。
中でも和牛みすじがシツコくもなく、牛肉の旨み十分。
猪肉の小団子は狼ジルシのラベルが印象的な
ゲンメ・カンタルーポとの相性がよろしい。
パスタ類は最後にいただく主義につき、
続いてメインの肉料理の登場と相成った。

          =つづく=

 
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2007年2月7日(水)

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