「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第159回
やっと旨い牛肉に出会った! (その2)

カメリエーレ(ウェイター)君の説明によれば、
メインディッシュのボリュームは
かなりのものだそうで、2皿に抑えておく。
本日の魚料理は甘鯛のウロコ焼きとのことだったが、
2品とも肉料理を選択した。

最初の皿は藁で燻した仔羊のロースト(3200円)。
ゆうに2人前はありそうなビッグポーションだ。
脂身もかなり残されていて、赤ワインがすすむというか、
ワインなしでは相当シンドいぞ、これは。
下戸の人には少々受け入れがたいのではなかろうか。
でも旨い。3人でペロリと平らげた。

続いては、当夜の主役を張る
茨城産仔牛の骨付きロース炭火焼き。
メニューには「500グラム4800円〜」とある。
これも大量にドーンと登場した。
身肉にはすでに鮮やかな赤味がさして
これは明らかに仔牛ではない。
イタリア・フランス・アメリカあたりで
仔牛を名乗る肉はすべて乳飲み仔牛を指す。
そういう仔牛の身の色は薄いピンク色。
穀物や牧草をエサとして与えてしまうと
肉は赤く変色してゆくのだ。
したがってこれは仔牛ではなく、
若牛と呼ぶのが正しい。

でもこれまた旨い。実に旨い。
仔羊のはるか上を行って
ここ最近ではベストの牛肉だった。
霜降りのシツッコさに辟易とする身にとって
脂肪分や柔らかさに頼らない
本来の牛肉という感じがした。
ツレの1人が支払いの際、
勘定明細に「仔牛8500円」とあるのを
目ざとくみつけて「500グラム4800円〜」なのに
客に何の断りもなく8500円とは問題だ、と息巻く。
確かに彼の言うことにも一理はある。
グラム換算すると900グラム近くも
食べた計算になるわけだが、骨の重さも入っているし、
あっという間に完食したのだから
量的に多すぎたというのでもない。
まっ、ここはヨシとしましょうと、一件落着。

最後はパスタ。一律1800円なのだが、
1種類だけプラスではなく、
マイナス300円というのがあった。
これは驚き。こんなの初めて見た。
シンプルなスパゲッティのカレッティエーラなる1品は
トマトとガーリックとパセリにレモンピールを
あしらっただけのものだそうだ。
試してみたかったが、ほかに惹かれるものが目白押し。

結局注文した3皿は、たらば蟹の
アリオ・エ・オリオ・ペペロンチーノ(+1000円)、
渡り蟹のトマトソースのトレネッテ、
富士地鶏と下仁田ねぎの煮込みのタリアテッレ。
蟹がダブッたものの
みなそこそこ美味しくいただいて、ドルチェはパス。
ワインを1人1本はちと飲みすぎ。
二次会なしで、それぞれ帰宅の途につく3匹であった。

 
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2007年2月8日(木)

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