「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第231回
女性客のハツに 串打ちしちゃった焼き鳥屋 (その2)

目の前で店主が黙々と串を焼き続けるすぐ脇の
カウンターに陣取り、いただいたものは以下の通り。

ハートランド生中
ジヴリー・シャンベルタン ドルーアン・ラローズ’03年
レ・ラケット カオール'02年

山芋入りじゅんさい酢(突き出し)
うずら玉子入り大根おろし
*鳥わさ(みつば・針海苔・本わさび)
こしょう(青唐)の醤油漬け
*新香盛り合わせ(かぶ・きゅうり・にんじん・大根
            みょうが・ぬか漬け&たくあん)

焼きもの
 だんご2本・*ハツ・*レバー2本(タレ)・
 首肉・もも肉w/ねぎ&しし唐(タレ)・ボンジリ・
 *皮身・小玉ねぎ・湯むきトマト

食事
 塩そぼろ茶漬け半人前・塩そぼろ丼半人前

*ジルシは特に美味しかったもの。
少々味付けがしょっぱいものの、
ささみを使った鳥わさは格好のスターター。
特筆は自家製のぬか漬けで、
高級和食店でもなかなかこうはいかず、
豊富な彩りも目に美しい。
これにレバーと皮身あたりを1本ずつ焼いてもらい、
炊き立てのごはんをいただいたら
味覚人飛行物体の小泉先生ならずとも
どんぶりめしの3杯ほどは
胃袋にすっ飛んでいくのではなかろうか。

あとは白金の「酉玉」のように
内臓系の品揃えを増やしてくれたら文句なし。
「世良田」のハツやレバーを味わってみれば、
ぜひとも背肝やちょうちんも試したくなるのは人情、
喜ぶ客の顔が目に浮かぶんだがなぁ。

じゅうぶんに満足のゆく夜であったが、
回を重ねるたびに感激が薄れていくのも事実。
これは食べもの屋の宿命と言っていいだろう。
ただこのレベルの焼き鳥に出会うのは至難の業、
他店と比較してみると、違いは歴然で
あらためてこの店の偉大さを感じるのだから
人間なんて勝手なものだ。

店内は連夜の大盛況。
老境に入った外人ご夫妻の姿なんぞも見受けられ、
だんごだのレバーだのと日本語で注文している。
欧米人にも焼き鳥は人気が高いものだしね。
フランス人はプーレ・ロティ(ローストチキン)、
アメリカ人はフライドチキン、
それぞれに国民食と呼べるほどに
愛されている鳥料理なのだが、
どちらも内臓を味わう料理ではないだけに
日本の焼き鳥の持つヴァラエティも
人気に一役買っているのは間違いない。
そう言えば最近は、BSEも鳥インフルエンザも
ノロウイルスもぱったり噂を耳にしなくなったなぁ。

 
←前回記事へ

2007年5月21日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ