「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第263回
銀座のラーメンはここだ!

書店から消えて久しい2冊の自著が
またやっと店頭に並ぶこととなった。
もっとも本屋さんが陳列してくれるかどうかは
あちら様次第で、定かではないのだけれど・・・。

「J.C.オカザワの浅草を食べる」
「J.C.オカザワの銀座を食べる」である。
殊に「浅草を・・」のほうは
浅草&その周辺にお住まいの方々から
かねてより重版の要請が強かったもの。
今は肩の荷が下りたようで、素直にうれしい。

さて、6月末。
親しい友人の誕生日プレゼントを
探すために銀座の山野楽器へ。

ドミンゴがタイトルロールを務める
スカラ座の「オテロ」と
アグネス・バルツァが同じくタイトルロールの
メトロポリタン・オペラハウスの「カルメン」。
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン主演、
ビリー・ワイルダー監督の「あなただけ今晩は」。
オペラが2本に洋画が1本、
計3本のDVDを買い求めた。

その後、久々に場外馬券売り場の
隣りにあるラーメンの「共楽」に立ち寄る。
銀座で一番好きなラーメンがここにある。
ラーメンだけでなく、餃子や野菜炒めや
ポークライスなどメニュー豊富な「萬福」も
好きな店ながら、ラーメン一本勝負なら
この「共楽」に軍配が挙がるのである。

長らく600円だったラーメンは
いつの間にか650円に値上がりしていた。
景気回復の実感はそれほどないのだが、
この店が値上げに踏み切ったからには
それなりの事情があるのだろう。

入って右手がカウンター。
左手は別室感覚のテーブル席になっている。
以前おジャマしたときには
中年のオジさんが麺をゆでていたように
記憶しているが、今回は若いお兄さん。
接客の女性も替わったようだ。

中太ややちぢれでプリッとした歯ざわりの麺は
少しも変わるところがない。
コクのある醤油スープも昔ながらの味で
最近流行の魚系などより、好感度がはるかに大きい。

大好きなもも肉チャーシューも健在だ。
よそでチャーシューメンは99%頼まぬが、
この店のシットリと旨みをたたえたチャーシューが
ドンブリに並ぶのなら、次回は注文してみよう。
やや甘めの味付けのシナチクも懐かしい。
あとはきざみねぎが表面に散っているばかり。
何度食べても食べ飽きない
「共楽」のラーメンに銀座一の折り紙を付けたい。

 
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2007年7月4日(水)

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