「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第265回
パスポートが切れていて (その2)

戸籍謄本を取得した板橋区役所の帰り道。
とんかつの「五つ屋」でカツカレー(900円)と
迷った末にロースカツ定食(850円)に決定。

やはり初めてのとんかつ屋では
ロースカツを頼んでおくのが
その店を知る一番の早道なのだ。
それも上ロースだの特上ヒレだの
プレミアム版は注文することがない。
そういうものの1人前だと
1回の食事にはボリュームがありすぎて
食べ残すか、さもなくば
無理をして胃に負担を掛けることになる。
それでは何のための食事か判らないし、
第一、本末転倒というものだ。

サイドオーダーのイカフライと新香も追加した。
ほかにもハムカツや温泉玉子があって
これらは一律100円と注文しやすいお値段。
にもかかわらず、誰も何も頼んでいないのは
定食自体に相当の食べ応えがあるのではないか。
と思い始めたところにロースカツと
別盛りのイカフライが登場した。
ご丁寧にイカのほうにもキャベツが添えられている。

カツもフライも揚げ切りはよいが、
コロモの付きがかなりのもの。
両方平らげるのはシンドそうだ。
カツのポーションを見てから
追加すればよさそうなものだが
気難しいオヤジだったら
「なぜ初めから一緒に頼まんのだ!」
と叱られそうだし・・・。

まあ何とか完食にこぎつけた。
ロースカツ・イカフライともに及第点。
卓上のソースがドロリと甘いタイプで
これはもう1種、キレ味のあるヤツがほしい。
ソースの隣りのわかめのふりかけが意外な美味しさ。
これはありがたいサービスだった。

化学調味料を感じさせない
豆腐とわかめの味噌汁がハイレベル。
定食の新香はキャベツもみだけだったから
きゅうりの加わるサイドオーダーを追加して正解。
とんかつ屋に多々あることながら
新香をキャベツの浅漬けで
ごまかすのだけはやめてもらいたい。
付合わせの千切りだけでキャベツはじゅうぶんだ。

炊き立てのごはんのお替わりは1回まで無料。
3膳目からは150円というのが笑わせる。
これを明記しなけりゃならんということは
近くに相撲部屋でもあるんだろうか。

とんかつを揚げているのはおそらく店主。
カウンター内でごはんを盛り付けているのが奥方か。
あとは手馴れたお運びの女性と
入って間もないアルバイト風の若い女の子。
総じてサービスもテキパキと
板橋区もそうそう捨てたもんじゃありやせん。

 
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2007年7月6日(金)

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