「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第296回
スゴいそば屋を発見したが! (その1)

2年前に世に送った
ぜったい行ってはいけない有名店・
 行かなきゃいけない無名店
」は
シャレコウベの表紙のおかげで
巷では「暴露本」ならぬ「ドクロ本」として
忌み嫌われているようだ。

その続編がこの秋には再び書店の店頭に
並ぶことになるのだが、その取材で苦労している。
100軒あまりのレストランを紹介する予定で
その対象地域は前回同様に東京都23区内。
第1弾との大きな違いは
第2弾では23区のすべての区から
最低1軒は選抜すると自ら定めたこと。
都心区に苦労はしないが
練馬・板橋・北・足立・葛飾・江戸川の
いわゆる衛星区で該当する店を探すのが
大変なのである。

そんなわけでここ数ヶ月というもの
週末のたびに郊外へ出向いている。
先週は西武池袋線、今週は東武東上線、
来週は東武伊勢崎線沿線という具合に
とにかくシラミつぶし。
自分の脚で稼がにゃ、おまんまの食い上げなのだ。

板橋区は旧中仙道の仲宿界隈から
北区の十条方面を探索していて
帝京大学医学部近くで発見したのが「純粋蕎 野島」。
一目見て、これは使える!これはイケるぞ!
小躍りするJ.C.なのであった。

満を持して出掛けて行った。
メンバーは昨日のコラムでも登場した
高校時代の友人K石クンと
中学の同級生のS井さん。
この2人、もともとアカの他人だったのだが、
J.C.を通して知り合ってからというもの
2人で飲みに出掛けるほどの仲良しこよし。

このそば屋さん、ちと厄介な場所にあって
最寄り駅はJRの十条か都営三田線の板橋本町。
両駅の中間点にあり、徒歩10分少々。
東十条・本蓮沼・板橋区役所からも
それほどは遠くない。

とは言っても、8月に入って蒸し暑い日のこと、
5分も歩けば汗が噴き出してくる。
しかもこの日は台風の影響のフェーン現象で
北陸の富山の最高気温が38度を超えたのだから
東京だって相当な暑さだった。

もっともJ.C.は夏は暑ければ暑いほど好き。
汗なんか出れば出るほどうれしい。
呼吸が苦しいサウナは大の苦手なのに
太陽の下で流す汗は大歓迎なのだ。
だって、そのあとのビールが最高なんだモン。

18時半に到着。店内は小ぢんまりと14席。
品書きを開いてイヤな予感がした。
飲みもの欄の最初に「ビール 600円」とあった。
ひょっとすると・・・。

     =つづく=

 
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2007年8月20日(月)

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