「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第310回
やっと出会えた沖縄の美味 (その2) =沖縄篇

沖縄2日目の夜。
「綾門(あやじょう)」で初めて出会えた
沖縄料理の名品の数々に舌鼓を打っている。
んじゃなばーえいは苦菜の苦味を
抑える役目の豆腐との相性が絶妙だ。
泡盛・瑞穂との相性も推して知るべし。
沖縄では苦味の強い野菜が好んで食べられているが
作物を育てる土壌に起因するのだろうか。

2杯目の泡盛は瑞泉の25度。
スッキリ感の瑞穂に対して
こちらはグッとコク味が強い。
どちらか選ぶとするならば、
瑞泉のほうが好みに合っている。
油を使った料理や臓物モノには瑞泉だろう。

中味いりちいは、豚のガツもさることながら
火の通しの浅いもやしのシャキシャキ感が
何とも言えずに快い。
見た目にも上品に洗練されていて食欲をそそる。

この日は日曜日。
年中無休の恩恵にあずかったわけだが
スタッフは女将さんと
厨房にいる中国人系の若い料理人のみ。
ほかのスタッフは休みを取っているようだ。
料理人は見習いらしく
冷たい料理の盛り付けはこなすが
いりちいなど火を使うものは
その都度、女将さん自ら厨房に入って作る。

3杯目は瑞泉の43度。
この夜はチェイサーももらわずに
ひたすら泡盛の真髄にふれることにした。
火酒と同時に運ばれた沖縄豚のソーセージには
これといった特徴もなく、ごく普通の1皿だった。

中味いりちいに味をしめての
ちらがあいりちいで、また違った食感を楽しむ
何度食べてもやはりもやしが美味しい。
ひげ根をキチンと除いてあるのも
美味しさの大きな一因だ。
ここで切り上げてのお勘定は2人で7400円。
那覇ではもっともおすすめできる「綾門」であった。
店は久茂地川沿いに走るモノレールの
県庁前と美栄橋のちょうど中間あたり。
久茂地川に架かる橋のたもとにある。

時刻は23時過ぎ。
M永クンと別れて独り、バーで飲み直す。
昨夜訪れた「ゆんたじらば」の並びに
シャレたバーを1軒見つけておいた。
入ってみると「Gold Dust」は意外な大きさ。
長いカウンターに14席、テーブル席も相当な数がある。

フレッシュミントがあったのでまずはモヒート。
真夏の沖縄にジンやウォッカベースは似合うまい。
目の前のカウンターには
フレッシュフルーツがこれでもかと山盛り。
徒然なるままに数えてみると
桃・西瓜・メロン・パッションフルーツ・パイナップル・
ゴールデンキーウィ・レモン・ライム・グレープフルーツ・
シークワーサーのちょうど10種類。
これだけ揃うと壮観だ。
ふと横浜のバー「カサブランカ」が脳裡をよぎった。

            =つづく=

 
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2007年9月7日(金)

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