「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第319回
9人で出掛けたヨーロッパ (その1)=欧州篇

1ヶ月遅れの夏休みは待望の欧州3ヶ国周遊の旅。
単なるお遊びだけに終わらせず、
スロヴェニア・イタリア・フランスの
ワインとフードをしっかり味わう研修旅行も兼ねている。

ひょうたんから駒のような成り行きで
集結したのは男女取り混ぜて総勢9名。
オジさん・オバさん・若い娘が3人ずつの組合せは
傍目には夫婦と娘が3組揃った家族旅行に映るだろう。

まずは珍道中の登場人物のご紹介。

■オバさんグループ
A子さん・・・OL(研究所)=幹事を務めた功労者
I田さん・・・和食店経営=みんなの心のお母さん
Iアさん・・・ハーピスト=にぎやかさで右に出る者ナシ

■お嬢さんグループ
Mり嬢・・・OL(出版社)=英会話力が重宝
M由子嬢・・園芸家=行動力あふれるお転婆娘
Y子嬢・・・OL(外食産業)=おとなしいがシン強し

■オジさんグループ
S崎さん・・会社経営=旅の総元締めは通称・御大
K石くん・・会社役員=自我を制御して一行の潤滑油
J.C.・・・・旗振り役のコンダクター

ほとんどがお互いに気心の知れた仲間ながら
団体旅行は初めが肝心とばかりに
全員が東京駅に集合して成田に向かった。
着後、さっそくと言ってはなんだが
荷物検査で最初のトラブル。
J.C.の持ち込んだ整髪料(ジェル)の容器が
100mlを超えていてのお咎めだ。

いつから出来た決め事か存ぜぬが、係員の言い草がいい。
安全なのは判っちゃいるが、決まりは決まりの一点張り。
泣く子と地頭と国家権力には所詮勝てぬ庶民はつらいぜ。
わざわざドラッグストアに出向いて
容器を買い求めての移し替えだ。
腹が立つのはこの容器で100円ショップなら
5つは買えそうなのが、何と294円ときた。
理にかなわぬ所業の陰で、必ず儲けるワルがいる。

乗り込んだ飛行機はエールフランス。
美食の国・フランスの航空会社とあって
機内食にあらぬ期待をかけた愚かなる一行だった。
離陸後2時間を経過して、期待は見事に裏切られる。

夢破れて山河あり、障子破れてさんがあり。
まことにヒドいものでした。
献立は前菜がイカと鱒の燻製w/マカロニサラダ。
主菜のチョイスは洋食が
カントリー風牛肉のソテーw/ペンネ&グリーンピース。
和食は舌平目のシーフードソースw/貝柱・椎茸・ごはん。

普段は洋食を選択することが多いのだが
舌平目に惹かれて和食をお願いすると、
あにはからんや、舌平目とは真っ赤な偽り。
おそらく冷凍モノのオヒョウだろう、
食べるに堪えぬ代物が現れた。
洋食を選んだメンバーの感想も似たり寄ったりで
11日間の旅の、最初の食事で早くもつまずいた。

           =つづく=

 
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2007年9月20日(木)

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