「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第320回
9人で出掛けたヨーロッパ (その2)=欧州篇

天下のエールフランスと言えども
機内食に期待するほうがバカだった。
飲みものにしてもビールの品揃えは豊富ながら
白ワインはともにペイ・ドックのシャルドネが2種に
赤は同じくペイ・ドックのシラーとメルロー。
まったく感心しないラインナップで
これならJALやANAのほうが上だ。

そんなエールフランスにも利点が1つあった。
機内最後尾に立食スペースが設けられて
ここで飲みものはもとより、
サンドイッチやカップラーメン、
はたまたアイスクリームのサービスがあるのだ。
もっとも仏人のスチュワーデスが乗客と一緒になって
アイスのバーをなめ始めたのには驚いた。
JALならクビが飛ぶかもしれない。

飲食物のサービスもさることながら
この一画に立っていられるのが何よりもありがたい。
殊に仲間と一緒なものだから
にわかサロンと化してしまい、このおかげで
つらい空の旅がどんなに和らいだか計り知れない。
足のむくみも緩和されるし、
エコノミークラス症候群も未然に防げるというものだ。

経由地・パリ到着の1時間前に軽い夕食。
内容はフレッシュサラダと
ハム&冷製チキンのポテトサラダ添え。
これまた不出来なのだが、
期待していないぶん、痛手は軽微。
おまけにポテトサラダだけは美味しく食べられた。
振り返れば、昼食のマカロニサラダも悪くなかった。

ほとんど睡眠を取らずに
12時間あまりの飛行時間をやりすごし、
少々遅れてパリに到着。
ここで小型ジェット機に乗り換えた。
機内は片側1席に反対側が2席の非対称のレイアウト。
これでバランスが取れるのか
小型機だけに、いささか心配になってくる。

案ずるより産むが易し。
離着陸もスムースで乗り心地もよい。
離陸後の急上昇で機体が相当に前上がりに傾くが
それ以外は大型機よりも快適なくらいだった。

スロヴェニアの首都・リュブリャナに
到着したのは現地時間の21時。
成田を発って16時間が経過している。
タクシー3台に分乗して市内を目指したのだが
この運転手たちが飛ばすこと、飛ばすこと。
先頭のわれわれ3人のドライバーは
小柄な中年のオバちゃん。
けっして明るい高速道路ではないのに
メーターをのぞくと100マイルを超えていた。

欧州最初の夜はリュブリャナ市内中心部にある
高級ホテルのグランド・ユニオンに投宿。
ここでJ.C.だけは割安なホテル探しに街に出た。
スタンダードなホテルに泊まらぬと
この国の一般庶民の生活水準がつかめぬからだ。
勝手知ったるイタリアやフランスでは
そんなことをする必要もないが、
未知の国・スロヴェニアではそうしなければ・・・。

 
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2007年9月21日(金)

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