「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第321回
未知の国・スロヴェニア (その1)=欧州篇

スロヴェニアの首都・リュブリャナに到着後、
自分の宿を確保して再びメンバーに合流。
時計の針は23時を回っているが、
このまま寝ることなどできやしない。
多少の空腹感を伴って、市内随一の名所・三本橋近くの
カフェレストラン「Grostilna AS」に繰り出した。

この国のビール・ツラトログはすっきりと
美味しいビールだった。
夜更けに食べ過ぎは禁物と、注文したのは
ペンネ・シチリアーナ、スパゲッティ・ボロネーゼ、
クレイジー・ヴィール(気狂い仔牛)の3品。
少しずつ分け合って、いずれもレベルが高い。
仔牛は料理名に反して、シンプルなグリルだったが
日本ではそうやすやすとは出会えぬ逸品。
旧ユーゴスラヴィアの一角と言えども
スロヴェニアの食文化はけっして侮れない。

翌朝は6時に目覚め、自分が投宿している
シティ・ホテル(これ固有名詞です)にて独り朝食。
ハム・サラミ・ソーセージのたぐいが極めて豊富だ。
シリアルもコーンフレークスだけではなく、
大麦・小麦系も含めて6種類ほど揃っている。
パンとミネラルウォーターも上々だった。

午前中はオペラハウス・中央駅・チボリ公園など
市内の散策に費やす。
A子さんは単独で名勝・ブレッド湖に出掛けて行った。
昼食はチェーン店風の
「Morie Idej(モーリエ・イデイ」で軽めに。
クリーム系のニョッキにタリアテッレ、
チキンとビーフのタリアータ(炭火焼き)などを試し、
残念ながら、ここは大きく外すこととなる。

午後はリュブリャナ城に上る。
朝も早よから歩き回ったせいか
まずはオジさんグループのK石クンがお疲れ気味。
ふらついて足元がこころもとない。

夕食はかねてから狙いを定めていた
「Spajza(シュパイザ)」なるシーフード専門店へ。
ワインは白がシミチッチのシャルドネ、
赤はモヴィアのピノノワールでいって
ともに秀逸、CPも高いものがある。

サラダバーからルッコラだけを取り、
あとは手長海老とすずきの炭火焼きに
的鯛と目板かれいの地中海風。
この料理はアクア・パッツァほどヒタヒタではないが
魚介の出汁や香味野菜とともに蒸し煮にしてある。
サカナたちは揃って新鮮だ。
ポルチーニのリゾットで締めくくり、
満足のディナーと相成った。

再び朝を迎えてこの日は
みんなのいるグランド・ユニオンに出向き朝食。
早起きのMりちゃんと食卓を囲んでいるうちに
メンバーがぽつぽつと現れる。
このホテルの朝食は豪華絢爛。
3カ国をめぐり、9回食べたうちで
最高のブレックファーストがこのホテルだ。

           =つづく=

 
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2007年9月24日(月)

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