「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第371
ミシュランを切る!

11月29日(木)付けの産経新聞朝刊に
J.C.のインタビュー記事が掲載された。
それについての問い合わせが多いので
このコラムを借りて、概要をお知らせしたい。

見出しは、
ミシュランガイド東京版「内容は星一つ」
年に外食350日・・・「J.C.オカザワが切る!」
というもの。

J.C.のコメントを要約すると
以下のようになります。

表現に深みがなく、お手軽なガイドブックなみ。
ここをこうすれば二つ星から三つ星になる、
といった課題を提示することが
レストランの格付けには不可欠。

東京には三つ星なら15軒、二つ星なら50軒、
一つ星なら100軒を下らない店があると断言。
ゆえにパリやニューヨークをはるかにしのぐ
150軒に星が付いたことは妥当としながらも
星の数やコメントについては手厳しい。

たとえば「カンテサンス」。
レストランの楽しみの半分はメニュー選びにある。
ここはすべておまかせ。
客の楽しみをハナから奪ってしまっている。
フランスではこのタイプの店に
三つ星は付かない。

「濱田家」の三つ星にも異論あり。
料亭は芸者さんを呼んで遊ぶ場所で
もともと対象外にすべきだった。

「かんだ」もおまかせコースに
にぎり鮨が組み込まれているが
日本料理の伝統にかなうものではない。

三つ星で納得がいったのは「ロオジエ」のみ。
神楽坂の「石かわ」には三つ星を付けてよい。

今回、星の付かなかった「吉兆東京」は
「船場吉兆」の偽装の影響かどうかは判らないが
創業者である湯木貞一氏の
料理の継承という観点からみると
多店舗展開には無理がある。

東京は世界でもっとも
レベルの高い料理を提供する都市。
逆に今回のミシュランを星で評価すると
ご祝儀もかねて星一つがせいぜいといったところ。

ザッとこんな内容です。

少々付け加えると
何よりもガッカリさせられたのは
どなたが書かれたのか存ぜぬが
コメントの文章のあまりの稚拙さ。
しかも、住所と地図が明記されているにもかかわらず、
ロケーションの説明ばかりで
いたずらに紙面を浪費している。
書く内容がないことを自ずから暴露していて
語るにオチるとはこのことです。

 
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2007年12月3日(月)

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