「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第379回
藤山直美の舞台のあとで

新橋演舞場にて、藤山直美と西郷輝彦の
「冬のひまわり」を観劇する。
舞台そのものにも惹かれるが
お目当ては中堅女優の石原舞子。
われらが高校の後輩・松村雄基と同期にして
仲良しこよしの美人女優(?)だ。

高校の同級生のK石クンが
石原舞子の後援会長に君臨しているので
公演のあるたびに万難を排して馳せ参じないと
友情にヒビが入りかねない。

「冬のひまわり」はミュージカルの
「サウンド・オブ・ミュージック」みたいな
筋立てながら、盛り上がりには欠ける。
それでも退屈させないのは
ひとえに藤山の存在感だろう。

意識してか、しないでか、
観るたびに父親の藤山寛美に似てくる。
間の取り方といい、クルリと振り返っての
上目使いといい、そこは女優なので
抑制気味ながらソックリだ。

直美の舞台を観ていて痛感するのは役者たるもの、
笑いが取れて、涙も頂戴できれば、
ほかに何もいらないということだ。
もちろん主役に限ったことだが
さしずめ俳優ならば、父親の寛美と
寅さんこと渥美清がその究極ということになる。
こればっかりは二枚目には勤まりません。

19時半に舞台が終わり、そのまま亀戸へ。
目指したのは亀戸天神のそばの「鮨 山野」。
なんでも昔、石原舞子が
ときどきおジャマしていた鮨屋さんらしい。

初訪問だったが、とにかく座敷で打ち上げだ。
ビールはサッポロ黒ラベルの中瓶。
そのあとは芋焼酎の伝。
これは目の前に座った某酒造メーカーの役員、
S藤クン(通称ドミニク)と2人で1本空けた。

突き出しは、あん肝と蟹味噌の煮こごり。
続いてのぬたは、春子・まぐろ赤身・青柳・
子持ち昆布と、不必要なものも同居していて
あとはワケギとウドと木の芽。
本来、辛子酢味噌で食べるところを
この店では八丁系の赤味噌で来てユニーク。

かなり大ぶりな殻付き真がきが登場。
このサイズなら、岩手か宮城の産だろう。
軽く火を通されて、玉ねぎソースがあしらわれている。
刺盛りは、めじまぐろ・赤貝・真だこ・帆立・
北寄貝に、鯖寿司まで盛り込まれていた。

仕上げのにぎり鮨へ。
まずは小肌と穴子を1カンずつ。
そこまでは覚えているのだが、
あとは何を食べたのか、食べなかったのか、
恥ずかしながらJ.C.オカザワ、
記憶が定かでございません。

 
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2007年12月13日(木)

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