「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第391回
今年の月間チャンピオン 
  =ディナー篇= (その2)

今日は2007年の
月間チャンピオン=ディナー篇=の後半。

7月某日
赤坂 藤(赤坂)・・・鮨
 つまみは店主におまかせ、にぎりはお好みでお願い。
 夏場の今が旬の平政、東京では珍しい穴子刺し、
 独創的な鯨ベーコン粕漬けに、芋焼酎がすすむ。
 にぎりは、白いか・黒みる貝・穴子が
 当夜のベストスリーであった。

同じく7月某日
龍吟(六本木)・・・和食
 この月は同点でチャンピオンが2軒。
 この店へ来ると、すぐに1キロは太ってしまう。
 次から次と佳品・珍品が矢継ぎばやに登場。
 桂川の若鮎塩焼き、イチボの肉じゃが風、
 吉野川の天然大うなぎのうな丼が二重丸。

8月某日
志ま平(牛込)・・・そば
 昼のそばに魅せられて、夜にウラを返す。
 そばは、おせいろと深山の二種類。
 純米吟醸の獺祭と景虎で、
 店主が出してくる小粋な酒肴を愛でる。
 あっと言う間に茹でられた、かけそばの旨さよ!

9月某日
L’Antica Sinoira(トリノ)・・・イタリアン
 二週間近くに渡った欧州旅行のベストディナー。
 滞在時間の少ないピエモンテの州都・トリノで
 このリストランテが救世主となった。
 白トリュフオイルの香る牛肉タルタルと
 ポルチーニのクリームソースの
 タリアテッレを今もこの舌が記憶している。

10月某日
兼定(六本木)・・・鮨
 つまみでは、横須賀の平目、松島のはぜ、
 銚子のあじが飛びっきりの上物。
 にぎりは、平目えんがわ・皮はぎとその肝ルイベ・
 まぐろ赤身づけ・まぐろトロ・小肌・あじ押し寿司・
 さば寿司・平目の皮焼きの8カンに魅了されっ放し。

11月某日
忠弥(祐天寺)・・・もつ焼き
 15時半開店なので明るいうちから、
 生ビールと黒ビールと自家製カクテルを
 ガンガンやりながら、もつ煮込みともつ焼き。
 塩味スープ仕立ての煮込みは都内屈指の逸品。
 もつ焼きではレバーとテッポウが双璧。

12月某日
ダンドロ ダンドロ(日本橋)・・・イタリアン
 最初の一皿、仔牛の瞬間しゃぶ風カルパッチョで
 首を捻ったが、渡り蟹のスパゲッティーニで盛り返し、
 アルバ産白トリュフのリゾットでは大躍進。
 ブルターニュ産オマールのアロマティーケも秀逸。
 エゾ鹿ロースのカツレツ、バラ肉のグリルで大団円。
 バローロとバルバレスコの古酒に酔いしれる。

2007年の年間ディナー・チャンピオンは
六本木の鮨の名店「兼定」
僅差で銀座のフレンチ「ロオジエ」がそれに続く。
本年も「食べる歓び」を満喫してシアワセでした。

 
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2007年12月31日(月)

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