「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第401回
ホテル日航東京 再び

つい先だって、久しぶりにお台場を訪れた。
ホテル日航東京の中国料理店「唐宮」で
活車海老の白灼(茹で上げ)と
かさごの清蒸を中心に楽しんだのだった。


フレンチの衰退がいちじるしいホテルにあって
中国料理はかなり健闘しているのではないか。
オークラの「桃花林」、ウエスティンの「龍天門」、
東京プリンスの「満楼日園」など、
満足できる店が少なくない。

鳴り物入りで東京に進出してきた
マンダリンオリエンタルの「センス」、
コンラッド東京の「チャイナブルー」は
期待が大きかっただけに不満が残る。
CPを考慮するとなおさらだ。
ペニンシュラの「ヘイフンテラス」は
まだ訪問していないが、どうだろう。

日航東京の「唐宮」はその点、
期待を裏切るものではなかった。
今回は地中海料理を謳う
「オーシャンダイニング」でのランチビュッフェ。
ビュッフェ料理をとやかく言っても
始まるまいという向きもあろうが、
それはそれなりに、味わった上で評価してみたい。

大きな窓際の席からの眺望がすばらしい。
レインボーブリッジが右手前方に見えている。
青い海に浮かぶ数々の台場の向こうには
高層ビルがいくつも並んで、食事よりも
ビールか白ワインを飲みたくなる光景だ。

ビールはやめておいて
サン・ペレグリーノを頼み、料理ボードへ進む。
さすがに全品を味わうには無理があったが、
それでも、なるべく多品種を試そうと、
極力、量を抑えながら、料理を皿に取る。
口にしたのは以下の通り。

 海の幸のサラダ、カプレーゼ、*ミネストローネ
 カリフラワーのムース、生ハムとソーセージ、
 鱒の燻製と野菜のパンツァネッラ、ピクルス、
 ソーセージのアルザス風サラダ、野菜サラダ、
 魚介のムースのグラタン、じゃが芋のニョッキ、
 鱈のポルペットーネ、ムール貝のマリニエール、
 *真鯛の岩塩焼き、いか入りトマトソースのペンネ、
 ベーコンとレタスのペペロンチーネ、
 めかじきのズッパ・デ・ペッシェ、
 仔牛の煮込みのバターライス添え

18種類の料理を食したことになる。
美味しかったのは*ジルシの2品のみ。
踏み込みの足りないボヤけた味付けが目立つ。
ほかにも、たことリゾーニのサラダ、
さばのアマトリチャーナ、
チキンのローストなどが並び、
デザートの用意もあったが、押しなべて、
原価を絞りにしぼったという感が否めない。

飲み物は別料金の上、この料理内容で
4200円+10%サービスという価格設定は
いかにホテルといえども割高感が強い。
接客と雰囲気は申し分ないが、
食材と調理がアシを引っ張り、
適正価格は2400円+10%といったところだろう。

 
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2008年1月15日(火)

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