「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第434回
生がきは的矢に限る

いまだ、かきの美味しい季節につき、
食べる機会が少なくない。
かきはどのように食べるのが一番美味しいのだろう。

好きな食べ方を並べてみると、
まずは生がき。
ローマ時代にも盛んに生食されていたほどに
西欧でも古くから人々の垂涎の的だった。
レモンを搾って食べるのが一番で
カクテルソースやヴィネグレットは好みではない。

和風の酢がきも二杯酢か三杯酢に
サッとからめただけのものが好きだ。
紅葉おろしとあさつきに
ポン酢という食べ方は好きではない。
なぜか、かきと醤油の取り合わせが嫌いなのだ。

かきフライにもまったく目がない。
大粒よりも小粒のものがよい。
高温で周りをカラリと揚げ切り、
中は半生状態がもっともおいしい。
これにもレモンを搾る。
レモンだけで満足できるのだが
一人前5〜6粒もあるのだから、
ピクルスを利かせたタルタルソースと
スッキリめのウスターソースに練り辛子で
ヴァリエーションを楽しみたい。

ほかにも、ほうれん草と合わせたグラタンや
クリームをベースとしたニューイングランド風の
オイスターチャウダーもいい。
ベーコン巻き・昆布焼き・土手鍋も美味しい。

毎年、冬になったら必ず1度は訪れないと
気の済まない「レバンテ」に大勢で出掛けた。
去年の秋の欧州旅行のメンバーを中心に集結したのだ。
此度はかきを楽しもうという意図のほかに
年末に体調を崩されていた旅行中のリーダー格、
S崎御大の快気祝いを兼ねている。

サッポロの生ビールで乾杯のあと、
さっそく三重県は的矢湾産の生がき。
何度も触れているから、
瞳にタコのできた読者がいるやもしれないが
生がきは清涼感あふれる的矢産に限る。

この夜は、かきを受け付けない不幸な人が2人もいて
かきモノはフライを追加しただけ。
ビールから移行した白ワインは
シャトーメルシャンとシャブリ。
いただきモノは、にしんのマリネ、たこのカルパッチョ、
シーザースサラダ、蟹コロッケ、合鴨のロースト、
仔牛のチューリッヒ風、ローストビーフと
魚・肉・野菜を問わずに多品目に渡ってよく食べた。

最後の締めも普段なら
かきピラフでいくところを帆立ピラフで代用。
バターの風味豊かなフライドライスと
帆立の相性がとてもよく、これはこれで楽しめた。
S崎御大も久しぶりの宴席だったようでご満悦のご様子。
これで会計が1人7千円弱とはありがたい。
まだまだ飲みたらず、交通会館とイトシアの間を抜けて
銀座方面に向かい、二次会会場を物色するわれわれであった。

【本日の店舗紹介】
「レバンテ」
http://www.okr-j.co.jp/

 
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2008年2月29日(金)

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