「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第464回
今は無き名店を偲ぶ(その1)

当コラムの読者のM田さんより、
ご丁寧なメールをいただいた。
M田さんには事後報告で申し訳ないが
その一部を紹介させていただくと・・。

「庶ミンシュラン」のほうも興味深く拝見させていただきました。
CP面の配慮により、一連の「食べる」シリーズとは
ランキングが変動しているあたりが面白いですね。
フルマークの『鎌寿司』『八つ花』などですらあえなく落選。
ジャンル内では相対的に安くとも、
絶対的金額を最重視するとやむを得ない事なのでしょう。
逆に『吾妻橋やぶそば』と『蕎上人』の違いは
同一ジャンルに於ける相対的価格差によるものなのか、

『伊せ喜』と『ひら井』の逆転は『駒形どぜう』の
ランク入りを鑑みて万人が求める雰囲気の差か、
やはりフルマーク制覇だった『グリルグランド』は
マスコミ露出が仇になってきつつあるのかなど、
最も個人的な興味を引いたのは浅草界隈の動きでした。

前回わが憧れの街、浅草を初めて訪れた際には
地元民しか訪れない、例えば仲見世わきの
そば屋『秋月』のような店を敢えて狙いましたので、
次回こそは浅草の、東京の真髄たる味を
探求しようと躍起でございます。

ちなみに「ドクロ本」で最高評価の
そば屋『巴仙』も落選でしたが、
「古き良き」を読み直して閉店したことを知りました。
たいへん差し出がましくございますが、
高評価店の閉店移転情報は
「食べる歓び」内で簡単に告知されると
特に首都圏の方に歓迎されると存じます。


非常に鋭い読み込みに身が引き締まった。
書いたものをここまで読み込まれるのは
書き手冥利に尽きるというものだ。
これからも真摯な姿勢で店々を訪れ、
食べ、書き、歓んでいきたいと、心より思う。

そして目からウロコがポロリと落ちたのは
高評価店の閉店・移転の情報告知であった。
まったくその通りで、遅ればせながら
ここにあらためて明記して
今は無き名店を偲びたい。

【 閉店 】
 「旭川すし久」・・すし
 「鮨処 成戸」・・すし
 「利久庵」・・そば
 「江戸源」・・おでん
 「タバーン Chaco」・・ステーキ
 「花辰亭」・・和食
 「氣楽」・・和食
 「五味八珍」・・串揚げ
 「ねのひ寮」・・居酒屋
 「レ・ザンジュ」・・フレンチ
 「サロン・ド・サンク」・・フレンチ
 「シェ・モア」・・フレンチ
 「ケテル」・・ジャーマン
 「ゴルバチョフ」・・ロシアン
 「サイゴン」・・ヴェトナミーズ
 「ad Lib」・・多国籍

すべてが銀座にあった店である。
東京の顔ともいえる銀座の栄枯盛衰の激しさに
ただ、ただ、驚くばかりである。

           =つづく=

 
←前回記事へ

2008年4月11日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ