「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第475回
おにぎりか? おむすびか?

4月19日付けの日経新聞土曜版、
「PLUS 1(プラスワン)」の1面に面白い記事あり。
読まれた方も多々おられようが
あえて紹介してみたい。
題して、あなたはどっち、
「おにぎりのり、パリパリ派?しっとり派?」
載せられたカラー写真がともに旨そう。
パリパリのおにぎりは竹の葉の上に並び、
しっとりのおにぎりは編み籠に収まっている。

ここで「パリ・しと」の雌雄を決する前に
もう1つの興味あるアンケートの結果である。
その呼び方を聞いたところ、おにぎり派が91%、
おむすび派が7%で、おにぎり派の圧勝なのである。
この結果自体は想像に難くないが
それにしてもここまで差がつくものなのか。
ただし、塩だけでにぎったおにぎりは
塩むすびであって、これを塩にぎりと言う人はいまい。

気になったのはその他の呼び方が2%もあったこと。
その人たちは何と呼ぶのだろう。
にぎりめしだろうか?
そうならば、おにぎり派に組み込んでも
おかしくないと思われるのだが・・・。

さて、パリパリとしっとりの結果だが
これは有効回答5495中、
3773対1722でパリパリ派の圧勝に終わっている。
それぞれがそれぞれを好む理由として

■パリパリ派
 食感だけでなく、音の心地よさ
 しっとりごはんとパリパリのりの異なる感触
 食べる直前に「調理」したという、でき立て感あり
 しっとりは歯や唇に付きやすく、外食時に落ち着かず

■しっとり派
 磯の香りがおいしさを増進
 子どもの頃に食べた懐かしさから気分が穏やかに
 パリパリは上あごや歯に張り付いて困る
 静かな社内だとパリパリは音が結構目立つ

面白いですねぇ。いや、実に面白い。
ともに歯に付きやすいと苦言を呈しているが
歯に関しては、どっちもどっちだろう。
しっとりの唇とパリパリの上あごはその通りだ。
面白いのは何と言っても「音」で
片方がその「音」の心地よさを強調すれば、
もう片方はその「音」に羞恥を感じている。
これは前者がオトコの、後者はオンナの心理を
ものの見事に具現していると言えないだろうか。

双方の理由を比べてみると、
ほかにもパリパリ派が男性的で
しっとり派は女性的な傾向があるように思える。
あるいはパリパリが今目の前にある現実に
快楽を求めているのに対して
しっとりは懐旧の情に安らぎを覚えている。

そこでJ.C.!オマエは一体どっちなんだ?ってか?
さすがにわが敬愛する読者のみなさん、
なかなかに鋭い質問ですな。
う〜ん、J.C.はどちらも好きですね。
そんな優柔不断が許されないのなら、あえて応えましょう。
あったかいおにぎりはパリパリ、冷めたのならしっとりかな。
あるいは、しゃけならパリパリ、梅干ならしっとりでやんす。

 
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2008年4月28日(月)

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