「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第485回
6年ぶりの「ちゃぶ屋」のラーメン

久しぶりに気に入りラーメン店再訪シリーズ。
今回は音羽の講談社の並び、
もしくは光文社のはす向かいの「柳麺ちゃぶ屋」。
最寄り駅は東京メトロ有楽町線・護国寺だ。

最後に訪れたのが2002年の6月だから
実に6年ぶりのことになる。
そのときのダイアリーに目を通すと、こうあった。

◎らぁめん(600円)
 [ 肩ロースチャーシュー大1枚・もやし・
 揚げエシャレット・万能ねぎ ]+味玉子(100円)

スープうまし。
焦がしたエシャレットが特徴で、わさびのような辛味あり。
背脂少なめにつき、ギトギト感とは無縁。
サッと湯がいたもやしがよいアクセントで
以前、荻窪にあった人気店「丸福」のそれよりも効果的。
チャーシューと固茹で味玉子は凡庸ながら
スープとのバランスは悪くない。
中細平打ちストレート麺はパスタのリングイネの如し。
すぐにでも再訪してほかのメニューを試してみたい。

この記述通りにその20日後、ウラを返している。
われながら律儀な振る舞いというほかはない。
このときは2人で訪れ、いろいろとシェアした。

◎味噌らぁめん(650円)
 [ らぁめんに同じ ]

◎ざるちゃあしゅう(800円)
 [ 厚切りチャーシュー1枚・焼き海苔大2枚 ]

◎水餃子(400円)
 [ 白髪ねぎ ]

味噌らぁめんに前回の醤油ほどの強い印象ナシ。
ざるは麺の量が多く、プリッとした食感がよいが
つけ汁が日本そばのつゆのように塩辛くて苦手。
小さなポットで出される割りスープがうれしい。
固めの皮に包まれて食感がムッチリの水餃子は
必食の1皿といってよい。

さて今回である。
店名が「CHABUYA JAPAN ちゃぶ屋本店」などと
ずいぶん仰々しくなっていた。
実はこれ以前に秋葉原のヨドバシカメラ内に
オープンした支店を訪れたのだが、
そのときの評価はガタ落ちだった。
ここは一番、本店に汚名を挽回してほしいところだ。

◎らぁ麺(650円)
 [ 肩ロースチャーシュー1枚・シナチク・揚げねぎ ]
 +半熟煮玉子(150円)

インパクトの薄いおだやかなラーメンに変身。
スープに個性が失われ、年配者向けといった気配。
エシャレットがねぎに取って代わられ、
もやしが別売りの50円というのは何だかなぁ・・・。
とても再訪する気にはなれない。

すぐ近所に開いた塩らぁ麺専門店が撤退し、
いろいろと手を広げては、失点も重ねているようだ。
それでもなお、腐っても本店で
ヨドバシ店よりはずっとよいが
取りあえず気に入りラーメン店のリストからは
いったん外させてもらうことにした。

 
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2008年5月12日(月)

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