「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第519回
「おとなの週末」の下町特集(その3)

そばの次はうなぎが登場する「おとなの週末」7月号。
南千住「尾花」、神田明神下「神田川本店」の
五つ星には賛成だが、「尾花」の接客はガクンと落ちる。
「神田川」はトータルで評価すると、
東京一のうなぎ割烹(うなぎ屋ではない)だろう。

と、ここでうなぎを担当したライターさんが
白央篤司さんだったことに気づいた。
一度、一緒にシゴトをしたのでよく記憶している。
いい青年だった。
と言っても彼の評価を評価する際に
手心を加えるつもりはない。
何事もフェアにいかなくっちゃ、ネ。

浅草「色川」の四つ星はこんなものだろう。
あそこのオヤジさんはうなぎを焼くより、
祭りを仕切ることを生きがいとしているから
年に何回も祭りがあったら
間違いなくシンショウをつぶしているはずだ。

小網町「喜代川」(四つ星)には大甘で
この店はすでに終わっている。
高いだけでうまくもなんともない。
駿河台下「寿々喜」(三つ星)は逆に
採点が辛すぎる気がしないでもない。
いずれにしろ白央さん、ご苦労さま。

最後のジャンルの「とんかつ」だ。
浅草「ゆたか」、上野「双葉」の五つ星は納得。
根津「信濃屋」の五つはどうだろう。
実はJ.C.はこの店でロースやヒレは食べていない。
何を血迷ったか、品書きに
ランプとんかつ(実際はもも肉)というのを見つけ、
迷わず注文して痛い目に合った。
したがって評価不能。

両国「むさしや」の五つ星は明らかに甘い。
脂身は嫌いではないが、あまりにも残し過ぎ。
三元豚とはいえ、さすがにクドさが残った。
パン粉の付きももう少し控えてもらいたい。
この店は近々、当コラムでもアップする予定だ。
それにしても神田「やまいち」(三つ星)の低評価はエラい。
ここはずいぶんと過大評価されているものなぁ。
本音を言えば、思い切って二つ星以下にしてほしかった。

とんかつでお終いかと思ったら
すき焼きを読み飛ばしていたことに気づいた。
取材店が少なく、4ページだけだったので
うかつにも飛び越えちゃった。
遅ればせながら目を通すと、
ライターさんとほぼ同じような評価になった。
ただ「人形町今半」に行ったなら
同じ町内の「日山」も訪れてほしかった。

あとは神田須田町「ぼたん」での汁かけごはんは
あまりやらないほうがいいんじゃないでしょうか。
気持ちは判るが粋ではない。
若い女性がやると、いっそ無粋だ。
オヤジがめしに味噌汁をぶっ掛けるイメージに
重なり合っちゃうんですな、これが。
でも、伊賀が何県にあるか知らなかったことを
公表した勇気には好感が持てました。

えっ、和菓子&スイーツが抜けてるって?
あたしゃ、そんなもん口にしたこたぁ、
ござんせんよ。

 
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2008年6月27日(金)

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