「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第551回
「キャンティ西麻布店」に初見参(その1)

昨日の当コラムは日本サッカー五輪代表に
スペースをつぶされてしまい、痛い目にあったが
今日は気を取り直して「食べる歓び」にひたりたい。
と思ってはみたものの、
やはりナイジェリア戦を語らねば・・・。

トータルではいいサッカーができていた。
少なくとも戦う姿勢、勝とうという意欲、
背水の陣を敷いての必死さは伝わってきた。
メンタル面では互角以上に渡り合っていたのだ。
しかし、フィジカル面の差はいかんとも埋めがたく、
そこがあまりにも違いすぎた。

あのチームとは3回戦って1回引き分け、
あるいは5回戦って1度勝てれば御の字だろう。
OA枠を1人しか使っていないといっても
なんだかオッサンみたいなのがゴロゴロいて
本当にU-23なのか、にわかには信じがたい。
ドーピング検査の代わりに
年齢調査でもしたほうが
いいんじゃないかと思うくらいだ。

とにもかくにも日本は中盤を空けすぎた。
極端に言うと、前線の5人と
ディフェンスの5人が2つのチームのよう。
相手は中盤でボールを奪うと何も考えず、
ドリブルで一気に加速し、日本ゴールに一目散。
すべてのプレイヤーが高速ドリブルの持ち主だから
守るほうはたまったものではない。
対照的に日本はボールを持つと、
まずは回りをウォッチしてパスの出し先を探す。
これでは敏速にして果敢なカウンターアタックは
到底ムリな注文で、彼我の差はあまりにも大きかった。

最後に反町監督に苦言を呈したい。
あの試合、日本陣営で笑みを浮かべるものは
終始一貫、誰一人としていなかった。
初めて笑顔を見せたのは
ゲーム終了直後の監督自身だった。
それも敵将に歩み寄ってのうれしそうな談笑だ。
敗軍の将がノコノコ敵陣に出向いて行って
愛嬌を振りまく姿はあまりにも情けない。
通常は勝利を収めた監督が
敗将をなぐさめ、ねぎらいに来るものなのだ。
少なくとも地団駄を踏むファンが会場にも、
茶の間にも、スポーツバーにもいることを
自覚して行動してもらいたい。
まっ、終わったことは忘れて
オランダ戦を親善試合として楽しむとするか。

さて「食べる歓び」。
先夜、「キャンティ西麻布店」を初めて訪れた。
六本木族御用達で名を馳せた
「キャンティ飯倉本店」の支店である。
本店のほうは加賀まり子やスパイダースなど、
芸能人を始め、多くの作家が訪れた伝説の店である。

かつては霞町と呼ばれた西麻布の交差点から
広尾方面に向かってほどなく、左手の地下にある。
階段を降りて入店すると
本店よりゆったりしたスペースが待ち受けていた。
居心地はこちらのほうがよい。
料理ごとに各大皿に盛られたアンティパストが
目に飛び込んでくるのは本店と変わらぬ光景だ。

             =つづく=

 
←前回記事へ

2008年8月12日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ