「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第559回
再びさようなら 日本のサッカー

8月20日(水)の夜はあわただしかった。
ベツにあちこち飲み歩いたわけではなく、
自宅のTVの前に陣取っただけなのだが
とにかく観なきゃいけないスポーツだらけ。
19時の帰宅を目指してこの夜は
柳橋の洋食店「大吉」で独り、夕食を取った。

池波正太郎翁のエッセイにも登場する「大吉」は
一年を通して真がきを提供している。
岩がきや夏がきではなく、正真正銘の真がきである。
マイクロバブル製法とやらで
産卵パターンを変えられたかきが
瀬戸内海の能美島から入荷する。
もっともJ.C.は真夏に真がきを食べたいとは思わない。
シーズン到来時の感激が薄れてしまうからだ。

ビールはサッポロ黒ラベルの大瓶。
夜だけ顔を見せる、ちょいと美人のお運びさんが
この夜、初めてお酌をしてくれた。
なぜかと言うとつい先日、
近所のコンビニでばったり出会い、
言葉を交わしたからである。
手酌でも一向に構わぬJ.C.だが
美人のお酌を拒む理由はないし、そんな男はいない。
もしも拒んだヤツがいたなら、そいつはオカマだ。

この店でビールを頼んだときのお通しはお新香。
きゅうりと白菜であることが多い。
つまみには1本、あるいは1個から注文可能な
串カツとメンチカツを1つずつ。
それに牛レバーの下町風ステーキだ。
熱々の鉄板で登場し、味付けは豚肉の生姜焼き風。
ビールのお替わりはせず、小ライスをお願いした。
夜にはめったに飯粒を口にしないが、当夜は特別。
サッカーが始まるとモノを食べるヒマがないので
腹ごしらえはちゃんとしておかなくては。
「今日はお早いんですね?」
「ええ、サッカーがあるもんで」
会計を済ませて家路を急ぐ、と言っても徒歩2分。

コニャック・氷・水の三種の神器を取り揃え、
いざTVのスイッチをオンにした。
負けたら銅確定でおしまいのソフトボールには
終始一貫、イライラのし通し。
運がないというか、勝ち味に遅いというか、
思わず天を仰ぎたくなる拙攻に次ぐ拙攻。
ともあれ勝ってよかった、上野投手よ、お疲れさん!
(翌日のアメリカを破っての優勝、本当におめでとう!
 そして心よりありがとう!
 ソフトボールはハードボイルドだぜ!)

日本VSアメリカの野球も消化不良だ。
勝ちに行くのか、負けてもいいのか、
どっちでもいいから、ハッキリせいよ、星野監督!
勝っちゃったら勝っちゃったでいいけど、
あんまり勝ちたくもないなぁ、そんな気持ちが見え隠れ。
誰一人としてアウトカウントを
認識していない大醜態まで飛び出す始末に
観ているほうは只ただ、あきれ返るばかりだ。

そんなこんなでウルグアイ戦は
コマ切れでしか観られなかった。
それでもあまりのヒドさに目をおおう場面の連続だ。
壮行試合のつもりが、どこでどう間違えたか
葬送試合になっちゃった。
久々に代表復帰の小野伸二の上手さは
相変わらずながら、フィジカルが今ひとつ。
遅きに失するが、この選手には若い頃から
ワントップのFWをやらせればよかったのだ。
さすれば、けっこう器用に相手ゴールの中に
パスを流し込んでくれたものと確信している。


【本日の店舗紹介】
「大吉」
 東京都台東区柳橋1-30-5 KYビルB1
 03-3866-7969

 
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2008年8月22日(金)

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