「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第562
星野監督に告ぐ!

本題に入る前に今日もまた昨日の続き。
(結局は本題に入れませんでした)
というのも月曜(25日)夜のTBSの深夜番組に
星野監督その人が生出演したからである。
熱血漢のわりには終始おとなしく、
気色ばむ場面すら見られずに
努めて自制なさっていたようだが
我の強さは相変わらずだった。
バッシングのすさまじさをやんわりと訴えてはいたが
自らバッシング云々を論ずるべきではなかった。

日本のファンは敗戦自体を嘆きはしても
負けたことだけを糾弾しているのではない。
ぶち壊しの無様な試合ばかりを観せられ続けて
手に汗にぎる好ゲームを観ることかなわず、
その主因となった采配のつたなさを酷評しているのだ。
批判の矢面に立つべきは岩瀬でもG.G佐藤でもなく、
彼らを選抜、起用した監督自身で、これは当前のこと。
したがって今、日本中を席巻しているのは
敗者をたたきのめすバッシングではなく、
論理的な評価に基づいた正当なジャッジング。
にも関わらず、監督自身が
「これほどのバッシングは・・・」
などと、口が裂けても言ってはいけない。

国際審判のあいまいにして微妙な判定、
日本投手のコーナーぎりぎりを付く
ボールの出し入れによるコントロール勝負など、
負け犬の遠吠え的な問題発言も多く、
指摘したい点は多々あるが
月曜発言の大きな問題点は次の3つ。

(1)チーム全体の体調も意思の疎通も悪かった。
  直前の合宿を東京でやったのが間違い。
  宮崎か沖縄、どこか遠くでやればよかった。
  これはわたしのミスで、今でも後悔している。

選手の体調管理やコミュニケーションの統率は
監督のもっとも重要な責務の1つと心せよ。
宮崎でキャンプを張っていれば
いかにも勝てたと言わんばかりで
彼我のチームの力量の差はそんな重箱の隅にはない。

(2)岩瀬に固執したのは
  彼に挽回のチャンスを与えたかったから。
  それがわたしのやり方なんです。
  そして岩瀬に代わるピッチャーもいなかった。

国を代表して出場する五輪は
岩瀬のためにあるのではなく、
ましてやわたし(監督)のためのものでもない。
ペナントレースならいざ知らず、
短期決戦のトーナメントに名誉挽回の機会などない。
調子を落としたものはベンチの隅で応援するのが
非情な勝負の世界の習わしというものであろう。
代わる投手の不在は自らの人選の
あやまちを恥ずかし気もなく暴露するに等しい。

(3)田淵・山本両コーチを批判されるが、
  若い人間ではイエスマンになってしまう。
  仲良しのどこがいけない?
  仲良しだからこそ野球に関しては何でも言い合える。
  予選で勝ったときは何も言われなかったが
  負けた途端に突き上げられた。

付けるクスリがございませんな。
昨日も書いたが、将来どこかのチームを任せられたら
(おそらく、もう望みはないでしょうが)
ぜひあのお二人をコーチに招聘していただきたい。
予選を勝ち抜いたときに
何も言われなかったのは当たり前。
素人のコーチでも楽勝の予選で敗れていたら
バッシングどころの騒ぎではなかった。

と、結局は今回もふがいない敗軍に紙面を食われた。
本当はパリから一時帰国した男の作った仏料理を
紹介する予定がトンだことになりました。
これもひとえにJ.C.のコラム管理の甘さゆえ、
バッシングは甘んじてお受けいたします。

 
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2008年8月27日(水)

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