「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第577回
密偵を放った!
=庶ミンシュラン、大詰めを迎える=

ただ今、2009年版「庶ミンシュラン」の作成が
大詰めを迎えて、昼夜食べまくりの真っ最中。
一人では回りきれないので、数名の密偵を
野に放っているところである。
密偵には主として前回の掲載店の
再訪を担当してもらっており、
J.C.はもっぱら新規掲載店を中心に攻めている。

密偵の報告によると、
評価の変動を余儀なくされる店が十数軒にもおよび、
そういう店々はJ.C.自身が足を運ぶことになる。
名前は明かせないが、向こう一月ほどの間に
必ず訪れなければならない店舗を
少々、ボカしながら列挙してみると、

千代田区の居酒屋
中央区の鮨と焼き鳥が2軒ずつ
銀座のおでんと洋食が1軒ずつ
台東区の天ぷらが1軒ととんかつが2軒
上野と浅草のそばが1軒ずつ
文京区のうなぎ
港区の洋食とフレンチが1軒ずつ
新宿区のカレーと和食が1軒ずつ
江東区のイタリアン
世田谷区のとんかつ

 
ざっとこんなところだ。
今回の特徴としては
いきなり二つ星で新登場する店があることと、
その逆に降格のケースは一気に二階級は下げないこと。
それに昼夜営業する店で
夜に「庶ミンシュラン」の予算を
超えてしまうところは除外することにした。
したがって昼のばらちらしが秀逸な四谷「すし匠」など、
夜、きわめて高価な店は外さざるをえなかった。

ほかにも、神田「満寿家」のように
昼はうなぎ専門なので奮発すれば手が届くが
夜はふぐなどの高級魚を扱う店も対象外となり、
やはり夜には値の張る天ぷらの麻布十番「畑中」と
浅草の「あかし」なども姿を消すことになる。

もっとも「あかし」はこのところ精彩を欠き、
13時にごはんが切れてしまい、
昼食が出せなくなるなど、お粗末な失態が目立って
大きく評価を下げる運命にあった。
ちょいと商売が軌道に乗り出すと、
こういった勘違いをする経営者が
出てくるのは実に困ったものだ。

そして2009年版からは毎年、
特集モノを掲載していくつもり。
味覚的に一つ星はおろか、
無印良店の仲間入りも難しいが
「こんなときにはこの店を!」という使い方の
できるところを10軒ほどピックアップする。

皮切りの2009年版では
「隠れたデートスポット」を取り上げる。
ロマンチックな雰囲気の店だけでなく、
その空間に身を置くと、二人の距離がグンと
縮まるようなスポットを探していきたい。

 
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2008年9月17日(水)

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