「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第598回
女性が美しく見えるとき

何年ぶりかで丸ビルの「モナリザ」を訪れた。
J.C.オカザワの丸ビルを食べる」の取材以来だから、
かれこれ5年半の歳月が流れたことになる。
当の丸ビルだって早や、築6年になる。

恵比寿の本店というか一号店には
もっと長いこと行っていない。
いまだに客足を落とすこともなく、
順調な営業を続けているのだろうか。
つい最近、恵比寿店に近い居酒屋「さいき」に
おジャマしたので、そのついでに店先のメニューでも
チェックしてくればよかった。
もっともメニューが出ていたかどうか、
記憶はまったくないのだけれど・・・。

今回の丸ビル店にはランチタイムに出向いた。
ランチはともかく、ディナーの場合、
高層ビル上階での食事はあまり好きではない。
女性と飲むときに美しい夜景はとてもありがたいが
メシを食うのに夜景はいらない。
外ばかり眺めていては相手にも料理にも失礼だろう。

お値段はさすがにそれなりで
最も安価なコースでも5千円を超えてしまう。
2皿の前菜を1皿に減らし、デセールとカフェを省き、
3500円ほどにしてくれないものかしら・・・。
無理だろうなぁ、レントが高いから・・・。
と思っていたら平日は4千円を切るビジネスランチが
ちゃんと用意されていた。

7千円近いコースに組み込まれた皮はぎに惹かれたが
我慢して一段下の豚肉のグリエを主菜に選ぶ。
われわれの前菜の皿が引かれる頃に
隣りのテーブルに座った年配の女性の
立ち居振る舞いが印象に残った。
ずっと観察するわけにはいかないものの、
ときどき視線を送るとカトラリーの扱いに品がある。
身に付いたマナーが自然ににじみ出ている。
こういうとき、女性はたいそう美しく見える。

話は変わるが先週末の日経プラスワンに
「本を読む施設」を紹介する記事があった。
入場料がほんの500円ほどで読書空間を提供する
私設図書館が都内各地に生まれているという。
その程度の出費で都会の喧騒を離れ、
読書にいそしめるなら、ぜひ出掛けてみたい。

ここでふと思った。
読書をしている女性の姿もとても美しい。
パソコンに立ち向かっているときよりも
はるかに美しいといってよい。
これは有名なフラゴナールの「読書する娘」を
引き合いに出すまでもないことだ。

それではその反対に女性がもっとも
醜悪に映るのはどんなときだろう。
いの一番に挙げたいのはやはり、
電車内で化粧をしているときだろう。
もっともJ.C.はあの手の生き物を女性とは認めない。
彼女たちは自分たちの行為が人前で
耳や鼻をほじったりするに等しいことを
自覚しているのだろうか・・・。
まったくしていまいね。


【本日の店舗紹介】
「モナリザ丸ビル店」
 東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル36F
 03-3240-5775

 
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2008年10月16日(木)

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